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デサントジャパン、アスレチックブランド 2018年シーズン
「デサント」ブランドを中心に1ケタ台前半の推移

update: 2018/12/27

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けん引役の1つである直営店 (写真は「デサント ブラン」)。 新しい商品群「デサント ポーズ」が伸びている

けん引役の1つである直営店
(写真は「デサント ブラン」)。
新しい商品群「デサント ポーズ」が伸びている

デサントジャパンのアスレチック関連ブランドの2018年シーズンは前年同期比1ケタ台前半で推移している模様だ。社名ブランドの「デサント」が健闘しているほか、「ルコックスポルティフ」もレディス・シューズを中心に貢献している。「アリーナ」もプラス成長しており、ブランド再構築中の「アンブロ」を除けば、概して堅調な推移だ。

タウンユースの需要が拡大基調

アスレチック関連の7ブランド――「デサント」「ルコックスポルティフ」「アリーナ」「アンブロ」「スキンズ」「イノヴェイト」「マーモット」を擁する同社の第1部門。2018年春夏の実績は前年同期比で103%の推移だった。暖冬傾向が色濃い18年秋冬シーズンの途中経過は堅調だという。好調ブランドは「デサント」「ルコック」「イノヴェイト」で、「アリーナ」も堅調な推移だ。販路では、「デサント」の直営店やシューズ流通が好調だという。

主力の「デサント」ブランドは、18年春夏が112%。アスレ関連が116%とけん引役になった。直営店・チェーン店で消化率が改善した。直営店では、春夏シーズンを意識した商品群「デサント ポーズ」が健闘した。野球は94%。プロ野球チームのレプリカウエアは苦戦したが、ユニフォームパンツとアンダーシャツが好調だった。バレーボール・陸上は96%。シューズは112%だった。

「ルコック」の18年春夏シーズンは、アパレル・アクセサリーが111%、シューズが132%だった。全体的にレディス商材が好調に推移した。パンツアイテムが売り上げをけん引したほか、百貨店を中心にタウンユースのシューズが健闘した。

「アリーナ」の18年春夏シーズンは107%。チェーン店が113%と2ケタの増収だった。専門店は100%と前年並み。「アンブロ」はブランド再構築中の影響もあり、18年春夏のアパレルが88%と低調だったが、シューズが110%と健闘した。アパレルはデザインの“マンネリ化”がマイナスの影響を及ぼした。スパイクシューズはジュニアモデルが好調だったほか、柴崎岳選手の着用モデルを中心に復調傾向にある。

「スキンズ」は、コンプレッションアンダー市場の商況が良くないこともあり、18年春夏シーズンは85%と苦戦した。アウトドアブランド「マーモット」の18年春夏シーズンは、94%。チェーン店が104%と健闘したが、専門店が91%と苦戦した。「イノヴェイト」の18年春夏シーズンは153%と好調な推移だった。トレイルランニングの主力モデルが好調で、主要トレランレースにおける使用率も伸びている。