TOP > 企業レポート > ミズノ、都市との連携協定を拡充

ミズノ、都市との連携協定を拡充

update: 2018/07/18

嬉野市との会見の模様 (左から村上大祐嬉野市長、 ミズノ執行役員、山中英二営業本部長)

嬉野市との会見の模様
(左から村上大祐嬉野市長、
ミズノ執行役員、山中英二営業本部長)

ミズノが都市との間で、連携協定を拡充している。スポーツ用品などの“ハード”に対し、地域のスポーツ振興や住民の健康増進を目的としたプログラムなど“ソフト”の提供がメーンだ。

九州の2都市で締結、独自のプログラム等を提供

7月12日には、九州・佐賀県の嬉野市と、同月13日には福岡県の八女市との間で連携協定を締結した。嬉野市の場合は、昨年(2017年)4月29日に公表したミズノと佐賀新聞、嬉野市による「スポーツのまちづくり」応援宣言がきっかけになっている。スポーツを活用したまちづくりを謳った内容だ。

独自のプログラムの1つ、 「ミズノ流忍者学校」

独自のプログラムの1つ、
「ミズノ流忍者学校」

今回、ミズノが嬉野市と連携する概要は、「子ども」「健康」「観光」の3つのキーワードを基に、活動を行うというもの。ミズノが開発したスポーツ体験型プログラムを地域の子供達に提供し、運動嫌いの克服や予防、成功体験を提供する。「健康」の切り口では、壮年期・中年期から健康意識を高め、将来の医療費削減を図る取り組みだ。ウオーキングなど効果的な運動の方法を、ノウハウを持つミズノが提供・指導する。「観光」では、嬉野市の観光資源を活用し、インバウンド需要も含めた“体感”ソフトを提供する計画だ。

八女市のケースでは、スポーツを通じた健康意識の増進、スポーツ健康施設の維持・活用を主な共通課題に掲げている。子供向けのコンテンツでは、嬉野市と同様、ミズノの独自プログラム「ヘキサスロン」や「ミズノ流忍者学校」などを提供する。また一般向けでは、ランニングやウオーキングなど、効果的な運動の仕方を提供・指導する。

そのほか八女市では、ミズノが成長ビジネスの1つに掲げるスポーツ施設の管理・運営も重要な取り組みだ。スポーツチームの合宿誘致や、施設メンテナンスのアドバイスなどを実施する計画だ。