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住友ゴム工業、スポーツ事業本部テニスビジネス
2018年上期は苦戦傾向に

update: 2018/07/06

今春に市場投入した新モデルの テニスラケット「CV」シリーズ

今春に市場投入した新モデルの
テニスラケット「CV」シリーズ

住友ゴム工業のスポーツ事業本部が展開するテニスビジネスの2018年上期は、苦戦傾向だったようだ。春先まではテニスボールなどの消耗品に動きがあったというが、夏以降は鈍化。主力のテニスラケットも前年を下回る推移だった。

ユーザーの消費マインドが低下

2018年春夏シーズンの国内テニス市場は、全般的にダウントレンドのようだ。特に競技志向の強い学生プレーヤー層が伸び悩んでいるという。シーズンの出だしはボールなどの消耗品が動いていたこともあり堅調だったというが、夏場にかけて動きが鈍くなっていった。今年3月には新モデルの「CV」シリーズを投入したこともあり、5月辺りまでは前年並みの推移を維持していた。

6月後半、7月の直近では、前年比5-10%のダウン。消耗品の1つ、ストリングも10%近い落ち込みだという。“張り替え”のサイクルも長くなっている傾向がある。テニス専門店により売上推移に格差があるようで、分析は難しいようだ。

テニスウエアでは、チーム受注を強化しようと考えている。チームを取り込むことで、ラケットなど用品類への相乗効果、安定した収益を確保できる可能性が高くなる。下期はラケットの新製品を投入し、活性化を図る。

同じラケットスポーツのバドミントンビジネスは堅調だという。学生のプレーヤーが増えている傾向もあるようで、今後に期待が持てる。