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アシックス、廣田康人 代表取締役社長
「中期計画の数値目標達成が使命」

update: 2018/05/09

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アシックスの新社長、廣田康人氏

アシックスの新社長、廣田康人氏

アシックスの新社長、廣田康人(ひろた・やすひと)代表取締役社長COOが5月8日の同社の第1四半期決算発表に際し、今後の取り組み課題と経営方針を語った。COOとして4つの大きな課題「AACD=アメリカ、アパレル、中国、デジタル」を明示した上で、会社の業績を再度、増収基調に載せることを最優先課題に掲げた。

米州の巻き返しが至上命題

アシックスは2020年度を最終年度とする中期経営計画「AGP2020」を策定している。売上高5,000億円以上、営業利益率7%以上、ROE10%以上がその数値目標だ。今年3月に就任した廣田社長は自身の取り組み課題について、「中期計画の数値目標を達成することが使命だ」と語った。

具体的には、4つの大きな課題として、「AACD=アメリカ、アパレル、中国、デジタル」を掲げた。AACDは、“America、Apparel、China、Digital”の頭文字を採っている。第1四半期決算において、減収減益の大きな要因になったのが米州ビジネス。「(柱の1つ)米国ビジネスは今を“底”にして、これからは業績を好転させていきたい」(廣田社長)と強化ポイントの1つに挙げる。足元の受注状況は好調で、反転攻勢の機運は高まっているという。

米州に加え、強化ポイントに挙げるのがChina市場。競技ニーズに加え「健康志向の高まりが顕著になってきている」(廣田社長)ようで、今後の伸び代にも期待がかかる。収益の大きな柱は日本、米州、欧州の3つを考えている。できるだけ早期にChina市場を4つ目の柱として確立しようと考えている。