TOP > 企業レポート > 三井物産アイ・ファッション 機能テキ...

三井物産アイ・ファッション 機能テキスタイル事業
今期はプラス成長の見通し

update: 2018/03/27

分かりやすさが評価を得た 機能素材の提案

分かりやすさが評価を得た
機能素材の提案

三井物産アイ・ファッションの機能テキスタイル事業部が手掛ける「PERTEX®」(パーテックス)や「PRIMALOFT®」(プリマロフト)などの機能素材ビジネスの今期業績は、プラス成長で着地する見通しだ。海外の輸出ビジネスがけん引役になっている。

主力の「PERTEX®」を中心に堅調

高密度ナイロン織物を主体とする機能素材「PERTEX®」は、主にアウトドアのアウターアイテムなどに採用されている。その「PERTEX®」を主体に、欧州や北米のスポーツ関連メーカーへの輸出が堅調に推移した。

「PERTEX®」は昨年、創立40周年を機にリブランディングを実施した。商品ラインナップを集約したことで、分かりやすさが向上。欧米メーカーから、評価を得ている。

高密度ナイロン織物は主に、アウトドアシーンにおいて、ダウンジャケットなどの“表地”に採用されるケースが多い。

近年、環境保全の観点から、“フッ素”を極力、使用しない素材の採用に注目が集まっている。昨今は、いわゆる「C6」という軽度のフッ素加工材に移行しているが、グローバル規模では、“C0(シーゼロ)”=フッ素・フリーの素材も求められるようになってきた。

同社の機能素材の強みは、欧米メーカーからの信頼が厚いこと。同時に、環境保全の面からの、企画・提案も、国内向けとは異なる部分だ。

今後は、環境保全を考慮した“フッ素・フリー”素材の開発にも、力を入れる。スポーツを主体とした機能素材関連マーケットのほか、カジュアルシーンのアパレルメーカーの開拓も継続した課題だ。