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ミズノがバッグブランドの「マスターピース」と協業アイテム

update: 2018/03/09

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「ミズノ」と「マスターピース」が協業した “機能性”バッグ

「ミズノ」と「マスターピース」が協業した
“機能性”バッグ

ミズノが今春から、バッグブランドの「マスターピース」と協業した限定バッグを発売する。前から、野球グラブの素材などを使ったスポーツ由来のファッショングッズを企画・販売していたが、既存のファッションバッグブランドとの協業による商品企画は、新しい試みだ。

若いユーザー層へのアピールを狙う

ミズノは約3年前から、野球のグラブ革などを活用したタウンユースのビジネスバッグなどを企画してきた。同社が得意とするスポーツチャネルとは異なる“ライフスタイル”=汎用性の効く“新しい”販路を重点的に開拓してきた。

「マスターピース」ブランドは、バッグ専業企業、井野屋(大阪市)のグループ会社、MSPC社が手掛けている。同社は伊勢丹や大丸など、ファッションに強い百貨店の売り場を始め、ファッションビルなどの立地にショップインショップを展開している。素材や機能性など、“物性”を重視した商品企画が特長だ。こうした“ものづくり”の姿勢が、同様の価値観を持ち合わせるミズノとの協業に結び付いたようだ。

ミズノが商品──スポーツ用品を生産する際、例えば今回の協業品では野球グラブ生産の際に、使わない革もいくばくか発生する。そのまま廃棄するのではなく、再利用して環境保全・新規ビジネスの確立を模索していく中で形になった企画の1つが、今回の新規ビジネスだ。

「マスターピース」ブランドは若い世代から人気の高いバッグブランド。ミズノとしては、若い世代に強い「マスターピース」ブランドとの協業により、自身が比較的苦手としている若いユーザー層への浸透を図る狙いがある。