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ミズノのゴルフビジネス
カスタムクラブを幅広い“熱心な”ゴルフファンへ拡大

update: 2018/02/19

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今春から販売する新モデル 「ミズノ GXドライバー」

今春から販売する新モデル
「ミズノ GXドライバー」

ミズノはゴルフビジネスにおいて、強みのカスタムクラブを幅広い“熱心な”ゴルフファンへ拡大しようとしている。収益の拡大を目的に、従来は上級者に限定されていたカスタムクラブの展開分野を広げようという試みだ。

「ミズノ プロ」が順調なスタート

2017年度(2018年3月期)のゴルフビジネスは、前年並みで着地する見通しだという。昨年9月に発売したカスタムクラブの新シリーズ「Mizuno Pro」(ミズノ プロ)が堅調な推移だった。クラブが健闘し、グッズ・ウエア関連が苦戦した。

「ミズノ プロ」は同社のフィッティングサービスが提供可能な店舗「MIZUNO GCF SHOP」限定で販売されるモデルで、全国の約350店において販売を開始した。展開モデルは鍛造アイアンを主体に、ユーティリティとウェッジも提供する。以前のモデル「MP」はオープンチャネルだった。売り先を限定したが、売れた数量は変わらなかった。効率良く消化が進んだようだ。

カスタムクラブは上級者向けというイメージが強く、顧客層もその傾向が強かったが、昨今は徐々に変化が見られるようになってきた。自身に合った打ちやすく易しいクラブを求めるニーズが増え、その需要にカスタムフィッティングがうまく合致した。同社も上級者がメーンの「ミズノ プロ」モデルを、“熱心な”ゴルフファンへ拡大しようと考えている。手軽にフィッティングができるよう、3球打てばスイング解析ができるフィッティングツール「シャフトオプティマイザー3D」の活用で、新たな客層を取り込もうとしている。「初・中級者でも手軽にクラブを選んでもらえるよう考えた」(中藤博一 ゴルフ事業部長兼営業部長)。

従来の「ミズノ プロ」は、かなりツアープロ向けの仕様だったという。新しい「ミズノ プロ」は技量ではなく、個々人のゴルファーに適したクラブを提供するというコンセプトである。そのため、チャネルは狭くなったが、対象になるゴルファー層が広くなった。