ゴールドウイン、アスレチックビジネス
「ダンスキン」「カンタベリー」が健闘
update: 2018/02/09
「ダンスキン」。機能性アイテムがけん引役になった
ゴールドウインのアスレチックブランドの2017年秋冬シーズンは、「ダンスキン」が“アスレジャー”など、ファッションシーンにおけるスポーツテイストのトレンドをうまく取り込んだこともあり、106％と堅調な推移だった。また、「カンタベリー」が、ライフスタイル需要を取り込んだこともあり、107％と健闘した。
アスレジャー＝タウンユースが焦点に
ライフスタイル商材が主力の「カンタベリー」
ゴールドウインはアスレチック分野において、「エレッセ」「スピード」「カンタベリー」「ダンスキン」の4ブランドを展開する。ラグビーシーンに軸足を置く「カンタベリー」は前述の通り、堅調な推移だった。シーズンの前半は苦戦したが、後半に入り消化が順調に進んだ。主力は汎用性の高いライフスタイル系商材である。2018年秋冬シーズンは、新たな出店を計画していることもあり、2ケタ増の計画を立てている。
フィットネス関連の「ダンスキン」は引き続き好調な推移だった。販路別では、ナショナルスポーツチェーンが97％と苦戦したが、同社が得意とする自主管理売り場は111％と好調だった。タウンユースの機能性パンツがプラスだったほか、ヨガのラインも堅調だった。新たに提案したアイテムの反応が良かったようだ。18年秋冬シーズンは、110％を計画している。
マスターズ層を強化する「スピード」
スイムの「スピード」は95％前後の推移でやや低調だった。夏場に雨が多く、冬場が寒かったという気候面のマイナス影響が表れたようだ。マスターズ層や競技志向のチーム向け商材は堅調だった。18年秋冬シーズンは、105％を計画している。
テニスシーンの露出を高めている「エレッセ」
「エレッセ」の17年秋冬シーズンは、アパレルが95％、フットウエアが98％とやや低調だった。スイムは前年並みだった。アパレルでは、ルーツのテニス競技にシフトし、再強化を推し進めている。18年秋冬シーズンは、110％の計画だ。フットウエアはテニスシューズが市場全体で低調だった影響もあったようだ。18年秋冬シーズンは、108％の計画である。スイムはフィットネスカテゴリーが苦戦傾向だったが、マスターズ層は健闘した。今後もマスターズ層の強化を進める。18年秋冬シーズンは、105％の計画だ。
