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住友ゴム工業(旧ダンロップスポーツ、スポーツ事業本部)
テニスビジネス、「ダンロップ」ブランドを世界展開
「スリクソン」ブランドとダブル・ネームで発信

update: 2018/02/02

欧州において、先駆けて展開し始めた 「ダンロップ」「スリクソン」の テニスラケットのモデル

欧州において、先駆けて展開し始めた
「ダンロップ」「スリクソン」の
テニスラケットのモデル

今年1月から住友ゴム工業のスポーツ事業本部として再スタートを切った“旧ダンロップスポーツ”。テニスカテゴリーではかねて、世界市場を念頭に「スリクソン」ブランドへの集約を図ってきたが、今年から、欧米市場に先行して、ダブル・ネームの商材の販売をスタートする。

国外で先行スタート、国内は来年から

昨年来、世界戦略の一環──特にテニス分野において──として、自社ブランドの「スリクソン」を主体に販売強化を推し進めてきた。今年1月から、住友ゴム工業に吸収合併され、“スポーツ事業本部”として再出発した同組織。今年1月から住友ゴム工業のスポーツ事業本部として再スタートを切った関係で、再度「ダンロップ」ブランド」を活用する路線に切り替えた。

昨年来、一時的に、「ダンロップ」ブランドの露出度を控える施策を採用してきたが、今シーズンからは、住友ゴム工業に吸収合併されたこともあり、改めて、「ダンロップ」ブランドの、“世界的な”拡販に力を入れることにするという新しい方針を打ち出している。

「ダンロップ」「スリクソン」の テニスラケットのダブル・ネーム。 左上に「スリクソン」、右下に「ダンロップ」の ロゴが見られる

「ダンロップ」「スリクソン」の
テニスラケットのダブル・ネーム。
左上に「スリクソン」、右下に「ダンロップ」の
ロゴが見られる

手始めに、今シーズン(2018年)から、欧州の販売は、グループ会社の「ダンロップインターナショナルヨーロッパ」社を通じ、スタートする。米国では、グループ会社の「クリーブランドゴルフ」が販売窓口になる。

今年、欧州で販売する商材は、例えばテニスラケットでは、「スリクソン」と「ダンロップ」の両ブランドを明記した、いわゆる“ダブル・ネーム”の商材を提案する。主力商材の「テニスラケット」では、企画は日本だが、デザインは「スリクソン」と「ダンロップ」の2つのブランドが入っている“ダブル・ネーム”の体裁を採る。

課題は、「スリクソン」と「ダンロップ」ブランドの位置付け・住み分けである。社名ブランドの「ダンロップ」傘下にある「スリクソン」ブランドという位置付けを、エンドユーザーに理解してもらう点が、当面の重要課題だと思われる。「スリクソン」と「ダンロップ」ブランドのいわゆる“ダブル・ネーム”のブランド発信は、欧州のダンロップインターナショナルヨーロッパによる“ビジュアル”が分かりやすい。これから、どういった経緯を経るのか・・「ダンロップ」ブランドの推移が興味深い