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デサント、2017年シーズン ゴルフウエアビジネス
春夏シーズンは102%と堅調な推移に

update: 2017/12/20

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健闘している「ランバン スポール」 (レディス。2017年春夏企画)

健闘している「ランバン スポール」
(レディス。2017年春夏企画)

デサントの2017年シーズンのゴルフウエアビジネス。春夏シーズン(16年12月-17年9月末)は前年同期比102%と堅調な推移だった。秋冬シーズン(10-11月)は同110%で2ケタ増(店頭売りベース)と健闘した。

秋冬シーズンは2ケタ増で推移

同社のゴルフウエア6ブランド(「マンシングウェア」「ランバン スポール」「ルコックゴルフ」「デサントゴルフ」「カッター&バック」「スリクソン」)の17年春夏の推移は、百貨店が苦戦し、チェーン・専門店系が健闘した。百貨店は「マンシングウェア」の苦戦が大きく影響した。「ルコックゴルフ」が復調してきている。「デサントゴルフ」「スリクソン」は新規出店の余地があり、今後も伸びる見通しだ。概して、「マンシングウェア」の落ち込みを他ブランドでカバーした形である。

17年秋冬シーズンは気温の低下も後押しして、順調な推移である。速報値(10-11月)で前年同期比110%と2ケタの増収だった。2018年春夏シーズンも同112%と2ケタ増を計画している。

ゴルフのプレー回数は増えているようだが、買い替え需要が伸び悩んでいる傾向がある。また、購買単価も安い方へ流れており依然、デフレ傾向が色濃いようだ。百貨店チャネルは苦戦傾向が続いているが、ゴルフウエア市場全体で見ると、17年秋冬シーズンは気温の低下が後押しして状況は良いようだ。

「ランバン スポール」──百貨店のプレステージゾーンで健闘

「マンシングウェア」の17年春夏は、95%と苦戦した。主戦場の百貨店が苦戦した。秋冬も95%と同様の傾向が続いている。アジア地域全体で売り上げを伸ばしていこうとしており、グローバル企画にも力を入れている。来春(2018年)には東京・銀座に旗艦店舗を開設する計画だ。18年春夏は110%と2ケタ増を目指す。

同じく百貨店を主販路にする「ランバン スポール」の17年春夏は108%と堅調だった。17年秋冬も118%と好調な出足である。日常着を意識した「アベニールライン」やアクセサリー類がけん引役になった。プレステージゾーンの競合ブランドが減っていることも追い風になっているようだ。18年春夏は109%を計画する。