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アシックスジャパン
DTCビジネスを強化中

update: 2017/11/17

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大阪・心斎橋の「アシックス大阪心斎橋」

大阪・心斎橋の「アシックス大阪心斎橋」

アシックスジャパンがDTC(Direct to Consumer)ビジネスを強化している。直接、エンドユーザーと交流ができる“接点”として、主に直営店などの展開を進めている。国内外のスポーツメーカーも注目し、強化に乗り出している分野で、より効率良くブランドのファンを創出し、購買につなげる狙いがある。

最大の狙いは「顧客基盤の拡大」

アシックスジャパンは先月10月6日、東京・原宿に「アシックス原宿フラッグシップ」(東京都渋谷区神宮前)をオープンした。また同月27日には、大阪・心斎橋に「アシックス大阪心斎橋」(大阪市中央区心斎橋筋)をオープンしている。ブランドは異なるが、ライフスタイル向けの「オニツカタイガー」では11月3日に、東京・新宿に「オニツカタイガー新宿」を、同月4日には上野の「パルコヤ上野」にも「オニツカタイガー パルコヤ上野」をオープンした。

こうしたショップ展開を進める最大の狙いは「顧客基盤の拡大」(アシックスジャパン、原敏文 DTC統括部長)だ。DTC(Direct to Consumer)──直接、顧客へアピールできるいわゆる“タッチポイント”を増やして、「アシックス」ブランドの最大化を図る目的がある。中期経営計画でも謳っている取り組み課題の1つで、こうした直営店に加え、卸先の小売店との取り組みも展開方法の1つである。

ショップ展開の特徴は、各店で異なる客層をターゲットに設定している点。原宿のフラッグシップは竹下通りに面していることもあり、女性層やインバウンド客に焦点を当てた品揃えだ。心斎橋は目抜き通り・心斎橋筋に面しており──大丸心斎橋店のすぐ隣の立地──健康・美容を意識したインバウンドを含む幅広い客層を想定している。また、大阪・梅田の「グランフロント大阪」の既存店はランナー向けである。