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デサント、アスレチックビジネス 2017年春夏シーズン
前年比5%増の推移、「デサント」ブランドがけん引役に

update: 2017/07/21

けん引役になった「デサント」ブランド

けん引役になった「デサント」ブランド

デサントのアスレチックビジネスの2017年春夏シーズンは、前年比5%増の推移だった(5月末日までの速報値)。同社の売上比率でトップになった社名ブランドの「デサント」がけん引役になった。

好調を持続する「デサント」ブランド

今期(2017年4月1日)から組織改編により、国内ビジネスに特化した“デサントジャパン”を設立した同社。デサントのアスレチック分野では、「デサント」「ルコックスポルティフ」「アリーナ」「アンブロ」「イノヴェイト」「スキンズ」「マーモット」の計7ブランドを扱う。

けん引役になっているのは「デサント」ブランドだ。「水沢ダウン」や「オルテライン」などの、ファッションシーンにも通用する高感度・高機能製品のブランドイメージアップ効果もあり、ボリューム層における売り上げも好調だった。中でも「デサント」ブランドが17年春夏シーズンにおいて、2ケタ増の推移。特に、アスレチック分野の商材が好調だった。

第2の主力ブランド「ルコックスポルティフ」は、前年並みだった。アパレル商材は苦戦したが、シューズ関連が健闘した。スイムの「アリーナ」は1ケタ増の推移。昨夏のリオデジャネイロ五輪の効果もあり、16年秋冬シーズン以降は10%増と好調な推移だった。サッカーの「アンブロ」は、アパレルで10%減、シューズで20%減と苦戦傾向にある。再度、トッププレーヤーを取り込むべく、商品力の強化に取り組んでいる途上である。

トレイルランニング向けのシューズブランド「イノヴェイト」は、17年春夏で2ケタ増と好調な推移だ。ランニング専門店を中心として、着実にリピーターを取り込みつつあるが、店舗網の拡大も一役買っている。コンプレッションアンダーの「スキンズ」、アウトドアの「マーモット」は前年並みだった。