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ミズノの“ワーキングユニフォーム”ビジネス
2016年度は増収の推移に

update: 2017/07/05

セブン−イレブン・ジャパンの 配送スタッフ向けユニフォーム

セブン−イレブン・ジャパンの
配送スタッフ向けユニフォーム

ミズノが“ワーキング”分野のユニフォームビジネスに力を入れている。2016年度の売上高は20億円強で、前年度に比べ約2億2,000万円増収した。得意にする“機能性素材”に加え、動きやすい独自のパターンが強みだ。

2020年度に30億円規模を目指す

ミズノの企業向けのワーキングユニフォームの歴史は40年近く前に遡るという。東西の直営店において、外商部隊が企業向けのBtoBビジネスを展開していた。その接点から、作業服の注文も受けるようになったのが始まりだった。

本格的にワーキングユニフォーム事業に力を入れ始めたのは、1997年頃から。ユニフォームの部隊を作り、積極的に営業活動を始めた。企業向けユニフォームはワーキング・オフィス・サービスに大別されるが、ミズノはその内、ワーキングとサービス向けのユニフォームを主体に展開している。

現在は200社前後と取引がある。強みの“機能性”を重視する業種への展開が進んでいる。機能面では大きく2つの点で需要がある。1つ目は、酷暑や厳冬など、厳しい環境下でも快適に働ける素材の提供だ。2つ目は、動きやすさ。スポーツウエアで培った機能的な“パターン”を活かしたユニフォームを提供できる。

運送業や建設業のほか、サービス関連企業の採用がある。今後は介護や看護などの新規分野の開拓も進めるという。“備蓄”して販売する方式より、各社の悩みやニーズを汲み取ってオーダーメードする提案を重視する。本業のスポーツ競技――アスレチック部隊の方へも、ワーキングユニフォーム事業で得られた情報をフィードバックしているという。2020年度には、売上高30億円を目指す。