TOP > 企業レポート > ミズノ、サッカービジネス 「モレリア」...

ミズノ、サッカービジネス
「モレリア」シリーズと新ライン「レビュラ」に再編
顧客ニーズの変化に対応

update: 2017/06/23

新モデルの「レビュラ」。 「モレリア」シリーズとの2本立てで 新しいサッカースパイクシューズを展開する

新モデルの「レビュラ」。
「モレリア」シリーズとの2本立てで
新しいサッカースパイクシューズを展開する

ミズノのサッカービジネスの2016年度実績は、微増の結果だった。商品ラインナップの再編を推し進めたことが影響した。しかし、定番モデルの「モレリア」を中心に堅調な推移だったほか、今夏から本格展開する新モデル「レビュラ」の評判も高い。

2016年度は微増の推移

1985年にデビューした“軽量・柔軟・素足感覚”をコンセプトにしたスパイクシューズ「モレリア」が良き定番として、安定した推移である。サッカースパイクシューズに対する普遍的なユーザーニーズを取り込んでいることが、安定した推移の基盤だと考えられる。新モデル「レビュラ」へ移行する影響で、既存ラインの「イグニタス」「バサラ」の売り上げが漸減したが、「モレリア」シリーズの健闘もあり、ほぼ前年並みをキープした。

そのほか、「モレリア」に続くシリアスプレーヤー向けのモデルに位置付ける「モナルシーダ」も堅調な推移だ。今年3月にデビューした「モナルシーダ」は、当初予想を上回る売上推移だという。

今夏──7月から新たに市場投入する新モデル「レビュラ」は、既存の「イグニタス」「バサラ」の後継モデルである。“操作性”と“スピード性”を重視した「レビュラ」は、昨今のサッカー市場の新しいニーズを意識している。

前述の「モレリア」「モナルシーダ」は堅調な推移。加えて、「レビュラ」の前評判も高いという。全モデルの「イグニタス」「バサラ」で一定の市場シェア=売り上げを確保していたため、コンサバティブなシリアスユーザーへ向けた新モデルの提案はリスクを伴う。敢えて、市場ニーズの変化に対応するため、「モレリア」シリーズと「レビュラ」の2本柱に集約する政策を選択した。