ユニチカトレーディング、2016年度シーズン
輸入ビジネスが苦戦し、減収傾向に
update: 2017/06/16
ユニチカトレーディングの機能素材ビジネスにおける、2016年度シーズンは、輸入ビジネスが苦戦し、減収傾向になった。国内ビジネスは高密度タフタなど一部の素材が苦戦したものの、撥水素材の「タクティーム」など、アスレチック全般では健闘した
撥水素材「タクティーム」が続伸
同社の機能素材ビジネスの2016年度は前年比を下回ったが、国内向けに販売した耐水撥水素材「タクティーム®」などが健闘し、一般スポーツ分野では堅調な推移だった。マイナス要因の1つは、海外カジュアルブランドの不振による影響が大きかった。
スポーツのアスレチック分野を主力にしてきたが、最新の展示会──2018年秋冬展では、新規開拓が期待できるアウトドア市場を意識した提案を重点強化した。
クーリング機能を持った吸水速乾性素材などが、ゴルフウエアなどを中心に採用されてきた同社の素材。“撥水”という切り口が関心を呼び、同機能に長けた「タクティーム」の注目度が高まりつつある。
素材メーカーとしての“素材”提案を強化する一方で、製品ビジネスにも力を入れている。あくまでも、素材メーカーとしての“生地売り”が主体だが、それに付随する“製品事業”──OEMビジネス──を目指している一面もある。素材を主力に、縫製品ビジネスも絡めた、幅広いトータル展開の業態を目指している。