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東洋紡STC、2016年度スポーツビジネス
アスレが好調で増収を達成、為替の影響で減益に

update: 2017/05/29

アスレのほか、ゴルフ事業も堅調だった

アスレのほか、ゴルフ事業も堅調だった

東洋紡STCの2016年度のスポーツビジネスの業績は、アスレチック関連が好調で4%増と増収を達成した。利益面は、為替の影響で減益になった。国内向けのアパレル事業が堅調に推移した。

ゴルフ事業は堅調に推移

東洋紡STCの「繊維部門」の2016年度業績は、売上高340億2,200万円(3.2%減)、営業利益23億1,900万円(11.6%増)で、減収減益だった。「スポーツアパレル」は、国内アパレル向け製品販売が堅調で増収を達成した。ユニフォーム、インナー部門は好調な推移だった。

増収に至った要因は、前述の通りアスレチック分野の健闘だ。「デサント」ブランド──特に汎用性アイテムのマルチ──や、その他のスポーツインナーや水着などが貢献した。一方、ゴルフ事業は、一部の主力ブランドが苦戦傾向だったものの、多ブランド展開の効果もあり、トータルでは健闘した。一部、暖冬により冬物商材が苦戦した。

アウトドア分野はほぼ昨年並みだったという。北米市場と、欧州のラグジュアリー系ブランドが好調で、その恩恵を被った形だ。ダウン系アウターのニーズが世界的に広まっているそうで、こうした傾向も後押ししているらしい。ナイロン素材がメーンのアウトドアだが、昨今はポリエステルの採用も増えているという。

シャツ関係では、ニット素材の「Zシャツ」が好調な推移だった。スーツ関連も良いそうで、機能性素材を活かしたビジネス需要も着実に取り込んでいる。