東洋紡、導電素材「COCOMI®」の生体計測ウエア
F3ドライバー、三浦愛選手とスポンサー契約
update: 2017/04/21
東洋紡は、全日本F3選手権の女性ドライバー、三浦愛選手とスポンサー契約を締結した。同社のフィルム状導電素材「COCOMI®」(ココミ)を使用した生体情報計測用ウエア「スマートセンシングウェア®」を提供する。
トレーニングシーンで活用
「COCOMI®」は2015年8月11日に同社が発表した導電機能を持つ新素材。スポーツシーンなどにおいて、心拍数や脈拍など生体情報を計測する機能を持ったウエアを開発した。一般的に“ウエアラブル”と呼ばれる新分野で、スポーツメーカーなどを主体に開発が進んでいる。
今回の契約は、同社が取り組んでいる“ソーラーカーレース”の活動がきっかけ。関西出身の女性ドライバーで、F3選手権において優勝経験のある三浦選手の将来を期待し、契約締結に至った。
スポンサー契約の主な内容は、三浦選手が使用する車両に「TOYOBO」のロゴマークを表示するほか、レーシングスールに「COCOMI®」のロゴマークを入れる。また、トレーニングシーンを想定し、「COCOMI®」を使用した「スマートセンシングウェア®」を提供する。心拍などのモニタリングを行い、フィジカル・メンタル両面の能力向上に活用する。
東洋紡は今回の契約を通じて、「COCOMI®」や「スマートセンシングウェア®」の性能をテストする目的がある。実地で使用することで、今後の性能アップに取り組んでいく構えだ。また、ほかのスポーツ競技への採用は現在、具体化していないが、検討を続けていくという。