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ダンロップスポーツ テニスビジネス
「スリクソン」ブランドが好調に推移

update: 2017/04/18

昨年度、2ケタ増と好調だった 「スリクソン」ラケット

昨年度、2ケタ増と好調だった
「スリクソン」ラケット

ダンロップスポーツは今期のテニスビジネスにおいて、「スリクソン」ブランドに加え、「バボラ」ブランドを再強化する。「スリクソン」は開発から生産まで準備がしっかりできた前期(2016年度)は10%以上の伸びだった。「バボラ」は市況と同じく苦戦したこともあり、今期は一昨年並みの水準を取り戻す計画だ。

今期は「バボラ」を再強化

2016年12月期の決算資料によると、2016年度のテニスビジネスの業績は、62億円(4.0%減)でやや苦戦傾向だった。ボールは安定していたが、ラケットの「バボラ」が前年比15%減と苦戦した。新製品の谷間に当たるシーズンだったことも影響した。その半面、「スリクソン」が10%を超える増収と健闘した。今期(2017年度)は64億円(3.0%増)を見込んでいる。

「スリクソン」ラケットの好調要因は、開発・企画・生産・販売まで、一貫して計画通りに遂行できた点にある。売る商材と(必要な本数を生産するという)その手当てがバランス良く実行できたようだ。

今期は主力ブランドの1つ「バボラ」を再度、強化する。一昨年(2015年度)並みの水準まで売り上げを回復させる計画だ。「スリクソン」では、マーケティングのやり方を変えようとしている。ラケットの性能を動画で配信、“見える化”により、エンドユーザーへのアピール力を強化する構えだ。引き続き、今期も計画的な企画と生産・販売の体制を持続する。

為替の影響は若干あるようだが、市場在庫は適正化しつつあると見ており、機能性の裏付けがあれば顧客に支持されると考えている。消耗品は価格志向になっているという。