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エスエスケイ「ジェーンスタイル」
上期は微増で推移

update: 2017/04/12

主力の1つに育ってきたボトムス類

主力の1つに育ってきたボトムス類

エスエスケイ(大阪市)のレディス向け機能アンダーウエアの「ジェーンスタイル」は、2017年度上期(16年7月-1月)において、微増で推移した。主力のスポーツブラに加え、新アイテムのボトムス類が増えている。

ボトムス類に動き

スポーツチャネルを中心に、徐々に売上規模(実数は非公表)を拡大している同ブランド。当初はスポーツブラを主体に顧客を増やしてきたが、昨今は新しいアイテムのボトムスなどがプラス要素になっている。

展開店舗数は変わっていないが、アイテムおよび顧客層の広がりが下支えしている。特に前述のボトムス類が売上比率において、スポーツブラと肩を並べるまでに成長した。主に、30代以上の女性を中心に顧客層を拡大している。ボトムスの売れ筋はゆったり目のシルエットで、シーズン品も増えている。また、中高生の若い世代の利用も増えているという。

メーンアイテムのスポーツブラ

メーンアイテムのスポーツブラ

主力のスポーツブラだが、競合ブランドの増加が影響し、苦戦傾向にある。エンドユーザーの選択肢が増えたため、選ばれにくくなっている側面があるようだ。こうした傾向を考慮し、2017年春夏シーズンでは改めて、リピーターになる可能性が高い初心者層をターゲットにする。“美容・健康”を意識する軽運動を求めるエンドユーザー層を主体に発信する。

昨今、話題に上る“アスレジャー”と比べ、軽運動寄りの「ジェーンスタイル」は異なる顧客層がファンだと分析している。むしろ、ファストファッションのような、トレンド要素を含んだ軽運動向けのブランドを意識しているようだ。

苦戦傾向にあるスポーツブラだが、今後も主力アイテムであることに変わりはないという。ボトムスと併せて、ブランド全体の売り上げの70%近くを稼ぎ出すアイテムだ。