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ミズノスポーツサービス、イオンモールと協業
子供向けの運動プログラムを提供

update: 2017/04/03

ミズノスポーツサービスが開発した 独自プログラム「ミズノ流忍者学校」

ミズノスポーツサービスが開発した
独自プログラム「ミズノ流忍者学校」

ミズノのグループ会社、ミズノスポーツサービス(大阪市住之江区)がイオンモールと協業し、3月28日から子供向けの運動プログラムの提供を始めた。ミズノの「子供たちに運動の楽しさを体感して欲しい」という目的と、イオンモールの「ショッピングモールに来館する顧客に新しい付加価値を提供したい」という思いが合致し、実現に至った。

全国のイオンモールで順次、開催

今年3月から来年2月まで、全国のイオンモールにおいて、来館者の子供を対象にした運動プログラムを提供する。ミズノスポーツサービスはイオンモールと有料でプログラム提供の契約を結び、同社の専任スタッフが子供たちの指導に当たる。参加者は無料で当プログラムを体験できるという。

かねてイオンモールでは、「“ヘルス&ウエルネス”をテーマにした顧客サービスの取り組みを強化しようと考えてきた」(イオンモール営業本部マーケティング統括部イベントプランニング部、小出英司マネージャー)。一方、ミズノスポーツサービスでは、主力ビジネスの施設運営に加え、「“場”の提供ができないかを考えていた」(ミズノスポーツサービス、中村晃之スポーツウエルネス営業部長)。イオンモール側は、ショッピングモールの顧客へ新しい価値提供ができると判断し、協業が実現した。昨年の前半から具体的な打ち合わせを開始し、今年の本格的な実施に漕ぎ着けた。

「走り方教室」も 併せて開催した

「走り方教室」も
併せて開催した

対象は小学生までの子供で、ミズノスポーツサービスが独自に開発したプログラムを実施する。大学の専門家の監修を得て、論理的な動きを楽しみながら体験することができる。その1つが、「ミズノ忍者学校」。幼児期(3-9歳ごろ)が対象で、この時期に身に付けておくべき「走る」「投げる」「跳ぶ」といった36の基本動作を盛り込んでいる。参加する子供たちは“忍者”になり切って、これら36の基本動作を体験できる内容だ。また、「走り方教室」では、速く走るためのプログラム。腕振りや脚の上げ方などを専門のコーチが指導する。

参加者の反応は上々で、両社ともに手応えを感じている。イオンモールの小出マネージャーは、「特定の企業と協業した本格的な取り組みは初めてのことだ。これがきっかけになり、モールの魅力を高めていける一助になれば」と今後の推移に期待する。ミズノスポーツサービスの中村部長は、「イオンモールの顧客に適したプログラムを考慮した。今回は子供向けの内容だが、モールのほか一般企業などでも活用してもらえればと考えている」と今後の広がりに期待を寄せている。