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チームオーダーウエア専業メーカー
「スクアドラ」ブランドを展開するアクラム
東西で初の単独展示会を開催

update: 2017/03/01

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昇華プリントを強みに チームオーダーを展開する (写真は本社工場)

昇華プリントを強みに
チームオーダーを展開する
(写真は本社工場)

チームオーダーウエア専業メーカーで、自社ブランド「スクアドラ」を展開するアクラム(奈良県北葛城郡)が今年2月、東西──第2週に福岡、第4週には東京で初の展示会を開催した。小売店やエンドユーザーを対象にした単独の展示会を開催するケースは珍しい。

小売店、エンドユーザーとの交流を目的に

展示会開催のきっかけは素朴な思いつきからだった。従来は“カタログ”販売がメーン。経費は掛からないが、自社の商品ラインナップの全てを見てもらう機会がないというデメリットがあった。そこで会場を設け、各地域のスポーツ小売店に来場してもらい、密な情報交換や商談を行うことを思いついた。通常は招待された小売店を対象に開催される展示会だが、今回は一般ユーザーにも開放して開催した。

昇華プリント加工から縫製まで 一貫生産する (本社工場)

昇華プリント加工から縫製まで
一貫生産する
(本社工場)

福岡展も東京展も予想を上回る来場者だったという。東京展は福岡の2倍の来場者があった。興味深い事例が、エンドユーザーが小売店を誘って来場したこと。スキーウエアの展示会などでは、小売店が顧客を連れてくるケースはあるが、基本的に“B to B”の展示会において、エンドユーザーが率先して来場することは、従来の展示会の運営方法では非常に珍しい。「ファンの交流を重視した」という勝谷仁彦 代表取締役社長だが、小売店とエンドユーザーともに交流が持てた点が収穫だったという。

福岡展では広範から来場者が訪れた。東京展でも、茨城県や千葉県、神奈川県など遠方からの来場も多かったという。春から夏に発注し秋口に納品するウインドブレーカーなど、新たに展開する商材に対する関心も高かったようだ。今後、1-2年をかけて、大阪や名古屋、広島、仙台など、全国の主要都市での開催を計画している。