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ゴールドウイン 「ザ・ノース・フェイス」
米国の旗艦店に合成蜘蛛糸を使用した「MOON PARKA」を展示

update: 2016/12/14

米国の旗艦店で展示される 人工蜘蛛糸を使用した 「MOON PARKA」

米国の旗艦店で展示される
人工蜘蛛糸を使用した
「MOON PARKA」

ゴールドウインが展開するアウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス」(TNF)のプロトタイプ製品が、米国の同ブランドの旗艦店において展示が始まった。国内のベンチャー企業、スパイバーが開発している“人工蜘蛛糸”を使用したアウターの商品群だ。

日本企画商材の販売も開始

Spiber(スパイバー)社(山形県鶴岡市)は、ゴールドウインが新素材開発を目的に出資しているベンチャー企業。当初は年内の製品販売が予定されていた(現在は年明け以降に延期されている)。国内の主要な直営店において巡回展示が実施されたが、今回はブランド発祥の地である本国・米国の店舗でも、展示が実現した。

展示が実現したのは、11月30日にニューヨーク五番街にオープンした「ザ・ノース・フェイス グローバルフラッグシップ店」。米国のTNF社が運営する店舗だ。

展示されているのは、スパイバーが開発している合成蜘蛛糸を使用した「MOON PARKA」。同ブランドのアウターにおける定番アイテムの1つで、新素材による機能訴求が特徴の企画だ。同アイテムはスパイバー社が開発した人工蜘蛛繊維「QMONOS」の生地を採用している。既存のアパレルを生産する工場で製作された、実用衣料を意識した製品だ。

日本企画「アンリミテッド」ラインの販売も開始した

日本企画「アンリミテッド」ラインの販売も開始した

今回の展示では、このほかゴールドウインが企画した「アンリミテッド」コレクションを含む日本企画も展示され、販売が開始されている。同ラインは2015年秋冬から日本国内でスタートしており、日常シーンでも着用できるいわゆる“ライフスタイル”ニーズを意識した商品群だ。

ニューヨーク五番街の店舗のほか、サンフランシスコのジャクソン・スクエア店でも限定販売を開始した。今期に策定した新中期5カ年経営計画の中で、海外における事業展開を推進する旨を掲げているが、今回の取り組みはその一環と言える。