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三井物産テクノプロダクツ 機能素材ビジネス
ブランドビジネスの効果が徐々に表れる

update: 2016/06/23

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展示会場の模様。 「PERTEX®」のコーナー

展示会場の模様。
「PERTEX®」のコーナー

主要合繊メーカーの2017年秋冬シーズンの展示会を上・中・下と3回にわたりレポートしてきた。今回は最後の6社目の三井物産テクノプロダクツを取り上げる。唯一、商社系の機能素材を扱う企業である。他の合繊メーカーとは少し異なる戦略を組んでいる。連載の体裁は異なるが、今回のレポートを以て、機能素材2017年秋冬展のまとめとしたい。

エンドユーザーとの接点も意識

三井物産テクノプロダクツは「PERTEX®」(パーテックス)と「PRIMALOFT®」(プリマロフト)という2つの機能素材ブランドを展開している。エンドユーザーの知名度向上も考慮し、素材ブランドの発信に力を入れている。2015年度の売上高は2ブランドトータルで70億円強と堅調な推移だった。

毎年10月ごろをめどに展示会を開催しているが、昨年の開催内容の評価も良かったという。展示会場では、採用されたスポーツブランドの製品を展示するなどして、スポーツやアパレルメーカーに対し、完成品による世界観をアピールするよう心掛けた。

最近では、一般カジュアル誌においても、「パーテックス」の素材名を取材される機会が増えつつあるという。年に1回開9月に催されるトレイルランニング「UTMF」(ウルトラトレイル・マウントフジ)の大会にもブースを出し、エンドユーザーとの接点も増やそうとしている。