ビッグジョンがセレクトショップ向けに“本物”を提案する、
フランスの人気アウターブランド「K・WAY」
ビッグジョンは、2010年秋冬シーズンからフランスのアパレルブランド「K・WAY(カゥ・ウェイ)」を輸入販売する。運営企業である、イタリアのベーシックネット社と同ブランドにおける日本での独占輸入販売契約およびライセンス契約を締結。当初はメンズ、レディスを扱うが、基本的にはユニセックス。販路はセレクトショップを中心にファッションアイテムとして提案していく。
同ブランドは、軽量で完全防水、かつ機能的でコンパクトなナイロンのレインウェアを中心にフランスで1965年に誕生した。初年度には25万枚以上を売り上げるなど、ヨーロッパで長く愛用されているレインウェアの代表的なブランドだ。そして、2004年にサッカーで知られるスポーツブランド「カッパ」やスニーカーブランドの「スペルガ」などを有するイタリアのベーシックネット社が買収。それを機に、ブランドマネージャー兼チーフデザイナーをつとめるフランチェスコ・ブルーノ氏によって同ブランドはファッション性を強化。完全防水や防寒ための機能性や実用性をさらに追求し、ブランドとしてのこだわりをオリジナル素材の開発やデザイン、ディテールなどで表現、カラフルでバリエーション豊富なブランドとしてここ数年、売上を伸ばしている。ちなみに2010年における売上高は、全世界(ヨーロッパ、アメリカ、カナダなど)で1800万ユーロを見込み、今後は日本を含むアジアでの販売戦略にも乗り出す考えだ。
日本での展開は、「まず、ブランドの認知度を上げること。カゥ・ウェイは、レインウェアブランドとしての機能をコアにファッションアウターとして十分魅力的で、年間を通して提案できるタウンユースな商材としての強みもあります。つまり、セレクトショップなどで求められる本物志向にマッチするブランドといえ、時代性やこだわりを表現できます。そうした価値観を共有できる世代として、中心ターゲットも20代~30代に設定しています」(ビッグジョン・海外事業部の中村暢孝次長)
2010年秋冬のスタートシーズンは、ナイロン素材のクラシックタイプのアウター(一重ものはすべてリバーシブル、7900円~)、シェイプデザインのアウター(8900円~)、裏地がフリースタイプ(15800円~)、ダウンジャケット(21800円~)など、買いやすい価格をラインナップ。また、ナイロン素材のバッグも軽くておしゃれなデザインが揃う。
ブランドマネージャー兼チーフデザイナー
フランチェスコ・ブルーノ氏
「素材はすべてオリジナルで、デザインにもディテールにもすべてにこだわっています。たとえば、胸元に入れたブランドロゴは刺しゅうではなく、プリントです。刺しゅうは穴が開きますから完全防水を損なう可能性があるためです。加えて、ジッパーも素材やデザイン、色柄のすべてにこだわったブランドアイコンとなっています。ブランドの魅力はたくさんありますが、一言でいえば、“いざというとき(困ったとき)のK・WAY”と言ってもらえること。これは、ブランドが誕生したときの意味でもあるのです」とフランチェスコ・ブルーノブランドマネージャー兼チーフデザイナーは笑顔で語ってくれた。
続けて、ビッグジョンと組んだ背景について、「2年弱ほどパートナーを探しました。当社はもともと製造業だったという背景と、ブランドという子供をもつ企業として同じ目線でより良く育てることができるとの読みからですが、基本的にはトップ同士が意気投合してパートナーシップが決まりました。アジアへの本格的な進出の一歩となる日本での販売はとても重要です」
国内のライセンス契約も視野に入れ、海外事業部としても好調な「ディッキーズ」が今回の展開に好影響を与えると自信をのぞかせている。
(有限会社ビジョンクエスト・田中千賀子)