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残念ながら、アパレル破綻続々と
関西編

残念ながら、アパレル破綻続々と

2月末からアパレルの破綻が止まらない。ファンド主導により再建中だった老舗カジュアルアパレルメーカー小杉産業が破産、続いてシャツ専業メーカーの最大手トミヤアパレルが会社更生法申請、そして「オリーブ・デ・オリーブ」のブランドで全国展開してきたレディースSPAアパレルのもくもくが民事再生法を申請した。

いずれも数年前から業界では経営難が指摘されてきた企業ばかりだが、再建中だった小杉産業以外はその厳しい経営状態が表ざたになってこなかった。

トミヤアパレルは経営が厳しいといわれながらも連続黒字を続けており、前期決算で初めて赤字に陥った。可能性がまったくないとは言わないが、たった1度の赤字で会社更生法を申請する事態になるだろうか?

また、もくもくは、水面下でずっと経営難がささやかれていた。2月27日の帝国データバンクによると、買収資金やグループ企業の設備投資に伴う資金需要で金融債務は約100億円にまで増加。リストラを進める一方、スポンサーの選定を含めた抜本的な再建計画策定にも着手していた。この間、昨年1月には新設した同商号の法人(東京)に事業を承継する旨を官報公告しながら、同月末にこれを取り消すといったトラブルが発生。5月に入ると、関係会社向け資金流出などに伴う約40億円の簿外債務が発覚、大幅な債務超過状態にあることが表面化した。一部で支払い遅延が発生するなど、業界内で徐々に信用不安が拡大するなか、取引銀行27行との間で再建に向けた協議を進めてきたものの奏功せず、先行きの見通し難から、今回の措置となったという。

もくもくは、3月3日の会見で東京のファンドJ−STARの支援を受けながら再建を目指すことが発表された。基幹ブランド「オリーブ・デ・オリーブ」は堅調な人気があることから、主要事業に特化すれば再建は難しいことではなさそうだ。

トミヤアパレル、もくもくの両社に対して、一般紙・業界紙ともに重大な経営難の情報をこれまであえて報道してこなかったのではとの疑念ものこる。そしてこれまで表面化してこなかった経営難の企業も、昨秋からの消費不況によって顕在化してくるのではないかとみられ、いましばらくは危険水域脱出とは・・・・。

(ファッションライター 南 充浩)