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ファッショントレンド情報

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今や恒例のとなったバーゲンセールに一言
関西編

今や恒例のとなったバーゲンセールに一言!!

今年の冬物セールを見てみるとイオンモールやアリオなどの量販店系ショッピングセンターは1月1日から、百貨店、ファッションビルは1月2日からとなっており、1月3日以降にスタートする売り場は圧倒的に少数派だったといえる。

昨年までは量販店系売り場を別にすれば、百貨店やファッションビルは1月2日に初売りで福袋を販売し、1月3日以降に全館セールが始まるというスケジュールだった。それが昨年秋からの急速な消費低迷も手伝って福袋とセールが同時スタートすることになってしまった。

さらにいうなら「シークレットセール」「プレセール」「クリスマスセール」「年末セール」など呼び方は様々だが、12月上旬からセールを開始している売り場も例年以上に多く見受けられた。この傾向はファッションビルのインショップよりも有力ブランドの路面店で顕著だったようだ。大阪のファッションスポットとして名高い南堀江の立花通りの路面店でも12月中にセールをしていない店の方が少数派だった。

それほど早くにスタートしたセールだが、おそらく例年以下の売り上げしか稼げなかったのではないだろうか。というのは店頭の混み具合があきらか昨年のセールよりも明らかに少ないからだ。1月のセールではオープン前の行列は一部の人気ブランドを除けばほとんど見受けられないし、ビル全体の入場者数も平日よりは多いものの、これまでに比べるとそれほど混雑していない。消費不況の影響が大きく表れている。

「セール開始時が年々早まる」と業界関係者からは嘆きの声が毎年聞かれるが、ついに限界まで早まってしまったのではないだろうか。有力メーカーや小売大手の首脳は「セールの前倒し傾向は好ましくない」と口をそろえるが、なんのことはない前倒ししているのは自分たち自身である。

前倒しの口実は「うちだけがセールを遅らせることで売り上げが減るかもしれない。」「セールを遅らせたら前年実績がクリアできない」というものである。首脳同士はある程度の顔見知りであるのだから、自分たちで申し合わせれば済む話だと思うがなかなか実現しそうにない。「セールの前倒しに危機感を持っている」と口で言うだけでは何も解決しない。できないことの言い訳ばかりを語っても意味がない。

しかし、消費者からすれば、本格的な暑さ寒さが来る前に半額に値下げしてもらうことは大いに魅力的である。いっそのこと開き直って「消費者のために本格的な需要時期が来る前にセールを開始します」とでもコメントすれば世間的な印象だけでも良くなるかもしれない。

(ジャーナリスト 南 充浩)