新規出展増え、さらに連携と発信を強める
「ジャパン・ベストニット・セレクション(JBKS)2010」開催
協賛の島精機製作所も新製品をアピール
日本のニット産業がものづくりをアピールし、商工一体となって取り組んでいる総合展示会「ジャパン・ベストニット・セレクション2010」が3月17・18日、東京・国際フォーラムで開催された。参加企業は、ニット32社、カットソー13社、靴下メーカー11社の計56社で、新規出展が全体の3分の1を占めた。前回同様、企画提案力を備えた意欲的な企業が集まった会場内は終日賑わいを見せ、商談も活発に行われていた。
今なお、ニットは輸入品が圧倒的なシェアを占めているが、付加価値を生み出す高度な技術力や開発力を備えた日本のものづくりが昨今、国内外で再び、注目されつつあるのも事実。ニット産業は分業が多い分野だけに、業界内の連携や発信をいかに強め、多角的に提案していくのか。その意味でも、国内にとどまらず、世界への発信も視野に入れた、実質的なビジネスにつながる場として同展への注目は高まっている。
同展に協賛している島精機製作所のブースでは今年1月5日に発売を開始した、ファインゲージ対応のホールガーメント横編機「MACH2X153 18L」を展示。世界で同社のみが開発・製造・販売している4枚のニードルベッドを搭載した60インチ幅のホールガーメント横編機で、「18L」は特別なスライドニードルを搭載し、18ゲージのニードルピッチで15ゲージ風合いを編成できるというもの。これまでのホールガーメント横編機の中でも、もっともファインゲージ化された製品の編み立てが可能で、より高い生産性を実現。さらに、従来の15ゲージ風合いよりも繊細なリブを編成できる。また、編成時間が1着で約31分と大幅に短縮されたのも大きな特長だ。
「SDS-ONE APEX」では、現物の糸入力によるリアルなテキスタイル柄やニットサンプルのバーチャルシミュレーションを実現し、テキスタイル柄もカレイドチェックといった柄作成機能を搭載。「”All in One”のコンセプトのもと、3Dシミュレーションによる新たな提案スタイルを可能にしています。そのひとつが、生地テンションの表示やボディへの着圧表示です。ボディのどの部分にどの程度の着圧がかかっているかなどが一目でわかりますからインナー企画などに適していますし、実際、手応えもありました。また、女性用インナーのレース地のカラーシミュレーションといったディテールの製品イメージなども、より現物に近い形で比較検討やプレゼンテーションが行えます。操作ナビゲーション機能もありますから初心者の方でもすぐに活用できるようになっています」(同社・企画部 企画グループ・松田伸浩係長)
また、「SIG」シリーズの新インターシャキャリアは、一定の編幅でより多くのキャリアを装着できるようになり、編成可能な色数が40色(最大54色)に拡大。これまでの柄編成に比べより小さな柄や複雑な編成にも対応できるようになった。さらに、改良されたインターシャ装置では運転音量が従来の3分の1程度になるなど新機能も加わった。
次回の開催は、12月7・8日。商談重視の姿勢を貫く同展のさらなる充実に向けた取り組みが楽しみだ。http://www.jbks.jp/
(有限会社ビジョンクエスト・田中千賀子)