Apparel Business Magazine - アパレル・ビジネス・マガジン
ABM 繊維流通研究会
ペガサス ビッグジョン レクトラ・ジャパン株式会社 シマセイキ グンゼ フジボウ リーバイス シキボウ モリト 東レ ACS エドウイン
ABM 繊維流通研究会 TOP > 業界ニュース > 業界ニュース: ジェイソン・ウーを知ってますか?
業界ニュース

バックナンバー

ジェイソン・ウーを知ってますか?
オバマ大統領夫人はファッションもCHANGE

就任以来のオバマ大統領フィーバーは衰える勢いを見せないが、ミシェル夫人の人気も相当なものだ。ファッション雑誌「ボーグ」の3月号は同夫人が濃いパープルのワンピースを着て微笑む姿を表紙に掲載している。「世界中が待っていたファーストレディ」という見出しつきだ。この文章、少し意味がありそうだ。初の黒人女性によるファースレディの座、それは従来白人系人種を中心にしてきた婦人服ファッションの流れをさらに変えるという暗示だ。

就任式でダンスを披露した有名な場面で着ていた、片肌ワンショルダーのアイボリー色のドレス、実はこれは台湾人ジェイソン・ウー(本名 呉 李剛)のデザインになるものだ。ウーは日本で美術修行をした後、渡米した経歴の持ち主だ。今ニューヨークでは普通の通勤着のスカートなどを含めたジェイソン・ウーのコレクションは大人気となっている。その他大統領夫人のファッションを支えるデザイナーにはキューバ系のナンシー・ロドリゲスやタイ国籍のタクーン・バニクガルなどの名前があがる。以前のクリントン夫人やブッシュ夫人がオスカー・デ・ランタなどのどちらかというと上品セレブ系のファッションで身を包んだことから比べるとデザイン的には大いに「とび始めている」ともいえそうだ。

もちろん黒人の肌の色やヘアーファッションなどが白人のものと様子を異にする点はあるものの、今まであった肌の色や人種の違いによるファッション傾向の垣根を外すような動きともとらえられる。ショッピングセンターなどで白人系と、一方での黒人やヒスパニックなどのマイリティ系の婦人服専門店の間にあった違和感が少なくなるだろう。パリの伝統が源流の世界の婦人服ファッションの流れが、今回の大統領の就任をきっかけに潮流が変わってゆく兆候かも知れない。その中でアジア出身のデザイナーたちの活躍の場は広がる。

それにしても政治のトップリーダーのご夫人のファッションに刺激されてアパレル業界が活性化するお国柄、いまの日本から見るとうらやましいと言うほかない。