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注目深まる花粉症対策商品
今年も飛散の拡大でビジネスは右肩上がり?

スギ花粉

早くも2月から飛び始めるスギ花粉。
今にもはじけそうな状態の写真。
次にはヒノキが待機している。

気象庁の予報によると、暖冬が原因で09年に飛散する花粉の量は例年の2~3倍になるという。花粉症に悩む人は周囲にも多いが、では一体日本全体でどのくらいの人が花粉症などだろうか? 答えは約2,000万人だそうだ。(環境庁推計)全国民の約16%という割合だ。関連市場は約1,500億円といわれる。もっともこの数字、医薬品などの直接関連商品だけのもの。「花粉付着防止の家庭洗剤」とか沖縄などへの「花粉脱出旅行」なども含めると、間接的効果の市場規模は想像以上にふくらんでいるともいう。

さて花粉症にかかった時には薬事療法もあるが、予防としては目を覆う「ゴーグル」などもあるとのこと。一般的なのは鼻と口をカバーする「マスク」。マスク素材としてガーゼなど織物組織のほかに「不織布」素材の地位は増すばかりだ。折からの鳥インフルエンザ、パンデミック(疫病大流行)への対策も兼ねられるとあって、マスク業界は多忙だ。ダイワボウグループのダイワボウノイ(大阪、阪口政明 社長)は花粉・アレルゲン物質を吸着する効果のために、不織布に加工した銅イオンで電子的に異物を捕集する原理のマスク製品()を発売している。同社グループのダイワボウポリテック(大阪、長崎裕美 社長)が発売しているインフルエンザ感染予防に特化したマスクとともに、相乗効果も狙えるという。

一方衣服へ花粉が付着することも厄介な問題だ。衣服に付いた花粉の粒が、体の動きにつれて鼻や口から吸い込まれてはなんにもならない。衣服そのものへの付着を防ぎ、さらに素材内部へと通過しないことが大切だ。そのためには織物やニット素材の表面に凹凸が無いこと、密度の高くすき間の無い繊維であること、制電性があること(帯電性が無いこと)などが必要条件だ。つまり花粉を付きにくくして、付いたら落ちやすくすることだ。スポーツメーカーのデサント(大阪、中西悦朗 社長)は「カッターバック」ブランドで花粉を防ぐゴルフウエアーを2月から発売している。帝人の超細番手のマイクロファイアバーを使用して、花粉を防ぐ手立てのほかに、さらにナノレベルの耐久性のある制電性の性質を加えている。確かにゴルフ場といえば、杉やヒノキの多い自然の真っ只中、安心しながらプレイしたいところだろう。

このようなマスクやウエアーなど、繊維全体の需要量から見れば微々たる規模だろうが、不織布やポリエステル繊維などの高機能で生活に役立つポイントで、繊維アパレルのイメージアップにつながる。さらなる開発が望まれろところだ。

*注;ダイワボウ新商品名「アレルキャッチャー」