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日の出の勢い「アウトレットモール」 その裏側を読む

「三井アウトレットパーク仙台港」のオープン(9月12日)

「三井アウトレットパーク仙台港」のオープン(9月12日)

この秋、仙台でアウトレットモールの激突が起きている。アウトレットディベロッパーの2大大手、三井系の三井不動産と三菱も有力株主である外資チェルシージャパンの各モールの新規オープンの開店だ。片や三井は仙台港の立地に店舗面積 2 万㎡、150 店舗、年商 150 億のモールをオープンすれば、片やチェルシーの方は10月泉区に「仙台泉プレミアムアウトレット」を店舗 1.5 万㎡、83 店舗の規模で対抗のかまえだ。

アパレル、小売業界全体が不況にあえぐ中、アウトレットモールだけは、止まらぬ日の出の勢いの出店ペースを続けている観もある。現在全国のアウトレットモールはその数約 35 モール程度、そのうち関東、首都圏周辺で約 3 分の 1 の 12 モールだ。もっとも今後はアパレルなど肝心のテナント企業の慎重な姿勢も見られ、ガソリン燃費の負担増など新規出店はやや不透明な雲行きもあるが。

いわば「超広域」の集客をあてにするアウトレットモールだけに競合関係も激しい。例えば各々首都圏からマイカーや新幹線で集客する「御殿場プレミアム」と「軽井沢プリンス」アウトレットなどは遠く離れているように見えても激烈な競争関係にあるようだ。

さて業界人として、モールを見て感じるべきことは何か?まず 1)外資系のメーカーショップの存在。「コーチ」や「ブルックス・ブラザーズ」など世界的なプロパー&バーゲンのシステム構築が出来ているともいえるが、名声に名を借りたアウトレット専用商品の存在も事実だ。つぎに 2)色やサイズの偏りがあることは逆にそのメーカーの裏の事情、むやみなトレンド偏重とか、デザイナーやマーチャンダイザーのわがままを許した無駄な企画の慣れの果てだとも読み取れる。そして 3)メーカーの持つ在庫リスクの性格も読み取れる。例えばジーンズや靴などはシーズンごとの商品の切り替え、サイズ数の多さによる小売店のリスク負担に耐えかねた返品がらみの余剰の存在など業界のリスク構造すら想像出来るではないか。

しかしワールドの「NEXT DOOR」のようにプロパー&バーゲンのバランスを取りながら、上手くアウトレット業態を活用しようとする同社の姿勢や思想も読み取ることも出来る。ついつい「お客」になってしまいがちなアウトレットモールの視察、業界人の勉強の場とも言える。