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5inch
前掛けやデニムで作るバッグのブランド「5inch」が ジーンズブランド「サキュウ」のジーンズを解体・再生したコラボバッグを発売。

昭和のデッドストック前掛けやデニムを使い、マサオカヒロミが作り上げるレトロでポ ップなバッグブランド「5inch」が、このたびジーンズブランド「サキュウ」のジーン ズを材料とし、デニム生地や前掛けのパーツなどと組み合わせたバッグを発売します。

■5inch × サキュウ コラボバッグ 5inch の主要アイテムの一つパッチワークバッグは、デニム生地をベースにして旧い前掛け のパーツやプリント生地などをデザイナーのマサオカヒロミが自由に組み合わせ、1点1 点作り上げています。工場のライン生産では不可能な凝ったディティールや自由な発想が 持ち味で、人とかぶらない物を求めるコアな顧客を掴んでいます。今回はジーンズブラン ド「サキュウ」のジーンズを解体してそのパーツをデニムなど他の素材と組み合わせてバ ッグに仕立てました。5inch のバッグならではの自由なデザインの楽しさに、ベーシックで ありながら素材・パターン・縫製仕様に細部までこだわったサキュウのジーンズを使用す ることで、言うなれば‘体幹のしっかりとした’商品が実現できました。5inch では、8 月 末からの阪神梅田本店『デニム博』を皮切りに雑貨専門店等での拡販を目指しています。 販売価格は本体価格¥16,000 から。

■棄てられる運命にあったものを、違う商品として再生

5inch では、バッグの材料となるジーンズの仕入れ先を模索する中で、阪神梅田本店の納谷 隆雄バイヤーより、同店で時期を前後して期間限定販売を行った「サキュウ」ブランドの ことを教示され同社にアプローチしたところ、使用を快諾されました。サキュウブランド

の商品はプロパーでの消化率は高くいわゆる不良在庫は問題になりませんが、開発サンプ ルや展示会用サンプルは年々ストックされます。サンプル類は、品質は申し分ないものの 市場に出ることのないものですが、それがバッグとして生まれ変わり消費者の手元に届く ことになります。今回のコラボにあたって、バッグがすべて1点物の手作りであるがゆえ 生産量も限られ、材料提供による採算面でのメリットは少ないながら、同ブランドではサ ンプル品という後に棄てられるかもしれない運命にあった物を、ジーンズとは違ったバッ グという商品に再生されるという点に意義を見出しています。現在、世界的にも評価の高 いといわれる日本のジーンズですが、商材の小ロット・多品種化の流れの中において開発 段階でのサンプル類はむしろ従来よりも増加しているのではないでしょうか。これは川上 の生地製造段階でも同様と見られます。日本のジーンズ業界も誕生から半世紀を越え、ノ ウハウの拡散により数多くの中小メーカーが林立する時代となりました。5inch では、各メ ーカーがその規模の小ささゆえの不興をかこつのではなく、むしろその小廻りが利く点を 利用して業界の‘ムダ’をとらえ、新たな商材として転化してゆくことを各社が実践して ゆければ、日本のジーンズ業界の活性化につながるのではないかと考えます。(前記の阪神 梅田本店「デニム博」は、有名ブランドに加えて全国各地に散在する新興ブランドを同時 に紹介しながら、デニムの楽しさの再発見を提案しておりその点でも注目されます)

■5inch (ゴインチ)

デザイナーのマサオカヒロミがジーンズの聖地岡山県に移り住んだのを契機に 1998 年 5inch ブランドを立ち上げる。日本が元気だった昭和の時代の企業前掛けと国産デニムを組 み合わせたレトロモダンな「前掛けバッグ」や個性的なデニムバッグを主力に作製。商品 はどれも手作りで 1 点物のオリジナル。’12 年からは愛媛県松山市に拠点を移し、オンライ ンショップや個展での販売を拠点に活動。’13 年の「ビームス」での販売を経て書店や雑貨 専門店・百貨店・ギャラリーなどカテゴリーにとらわれない多様な売場で展開しています。

■caqu(サキュウ)

大手ジーンズメーカー出身の代表が 2006 年にブランドを立ち上げる。過度な装飾を排した シンプルな外観と、女性らしさを引き立てる美しいシルエットの裏には選び抜かれた素材 と、パターンから縫製・加工に至るまでのしっかりとした作りこみのバックボーンがある。 そのクォリティはモデルやスタイリストから広まり、青山のフラッグショップのほか、そ のコンセプトに共鳴する全国のセレクトショップ・百貨店を中心に展開中です。