「Re couture2011」
クリエーターと企業の合同展示即売会
日本ファイバーリサイクル推進協会
木田 豊理事長
今年で3回目を迎えるシンポジウム「Re Fashion 0704 2011~服育~」は、ファッションビジネス学会リファッション研究部会の部会活動の一環として、学術的探求に終わることなく、産業界や生活者にも呼びかけ、これからの『衣服と私たち』のあり方を共に探る機会として開かれた。7月4日を『0704 お直しの日』として定着させ、シンポジウム、展示会、見学会、販売実践会を通して、産学および生活者の意識向上と繊維3Rの実践を進めていきたいとしている。
ちなみに、ファッションビジネス学会とは、1993年11月に発足、2002年9月に、10年間にわたる研究活動が実って、日本学術会議の登録学術研究団体(家政学・経営工学)に認定された。通常の学会とは違い、同学会は具体的なファッションビジネスを学問として体系的に研究する個人の集まりでもある。会長は、大沼 淳氏、事務局長は、小山昭男氏、本部事務局は文化学園大学内。
今回はリメイク・リサイクル・リペアの視点から各自がテーマを見つけて提案する合同企画展示会「リクチュール2011」も関連行事として開かれ、ユニークな発想やデザイン、それぞれのこだわりや思いをウェアやグッズで表現していた。
「“リクチュール2011”は今回が初の開催です。若手のクリエーターが発表する場として定着させていければ“服育”にもつながりますし、ファッションに対する新たなアプローチや概念も生まれてくるはず。服を通して何ができるか、一人ひとりが考える機会になれば意義深いですね。イベントとしても反応は上々で、今後も継続させていきたい」(日本ファイバーリサイクル推進協会・木田 豊理事長)
同展に参加したブランドは、「androgyne」「Amakiru」「DOWA」「greysanalogy」「MEGumi miura」「MURAL」「Popoki」「TAKUMI YANAZAKI」の8つ。企業では、ミモザの会、内田染工場、S.I.C.ショールーム、studio-S、RF研究部会が出展した。
「TAKUMI YANAZAKI」
デザイナーの柳崎 巧さんは、ユニークな素材(網戸の網やテント地など)を立体的な独自スタイルで表現するアートなコレクションを提案している。同展では、カットソーの前身頃にユーズドのウェアなどをアレンジ。「リメイクというアイデアを自分のデザインでどう消化するか。ブランドとしてもひとつのラインとして表現していきたい」とコメント。奇抜過ぎず、いつものスタイルの延長で着こなしたり、遊べたりするウェアであることを大切にしている。
「MEGumi miura」
手編みのバッグやインナー、リメイクされたドレスが並ぶ。なかでも手編みのバッグは、ユーズドのTシャツを割いて編んだもの。複数のTシャツが持つ色柄がそのままバッグに活かされ、カラフルに仕上がっている。同じ仕様でブラジャーも編んでいるほか、着物やスカーフなどからリメイクしたドレスやブラウスは今の時代性にマッチ、デザイナーの三浦 恵さんのセンスとこだわりが表現されている。
「MURAL」
村松祐輔さんと関口愛弓さんの二人で提案するインクジェットプリントのブランド。在庫になったデニムの裏にあえてプリントしたり、色出し用のサンプルの生地に立体的な水しぶきをプリントしたりと細かい繊細な柄が目を引く。パソコンを使ってデータ処理するそうだが、仕上がりのイメージと実物が違っていたり、思い通りにならなかったり、ということも多々。逆に言えば、だからこそ新たな発見もある、と。リクチュールを楽しんでいるようだ。
「DOWA」
デザイナーの山口大人さんは、学生時代からのデザイン活動を経て独立。「コラージュが得意」という通り、テイストや色柄のマッチングに独自性がある。一押しのミリタリージャケットも「自分のフィルターを通して服に落とし込んでいる」という。もうひとつの特徴は、レディスのパターンを用いてハードなイメージが柔らかいラインで描いていること。現在、国内のセレクトショップに卸しているほか、中国でもリメイクブランドとして人気を集めている。
(有限会社ビジョンクエスト・田中千賀子)















