日本の物作りをテーマに講演会
update: 2010/12/01
11月30日、京都工芸繊維大学繊維科学センターは、大阪の綿業会館で「生き残りをかけた挑戦―日本のものづくり」をテーマに講演会とパネルディスカッションを開催した。今回のパネリストとして小松精練の中山賢一会長、カイハラの貝原良治会長、瀧定大阪の瀧隆太社長、タビオの越智直正会長の4人が登壇した。
会場からの質問に答えると言う双方向性を重視した形式のパネルディスカッションで、カイハラの貝原良治会長は「綿花相場が150年ぶりの高騰だが、高付加価値素材を製造する国内生地製造業にとってはチャンスになる。発展途上国の生地製造業は、この綿花高騰で価格を上げるかグレードを下げるかの選択が迫られることとなる」と述べた。またタビオの越智直正会長は「欧米では航空機産業、コンピューター産業と並んでファッション産業が知識集約型の三大産業に数えられていることに驚いた」とファッション産業の持つ可能性の高さを示唆した。
(ファッションライター 南充浩)