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TSIホールディングス、2019年2月期 第2四半期 連結決算
主力ブランドが健闘し増収、販管費増で営業損失を計上

update: 2018/10/10

2019年2月期 第2四半期 財務数値一覧(表1)

2019年2月期 第2四半期
財務数値一覧(表1)

「ナノ・ユニバース」や「ナチュラルビューティーベーシック」などを展開するTSIホールディングスの2019年2月期第2四半期(3-8月)の連結決算は、主力ブランドが健闘し増収したが、ECビジネスへの投資など販管費の増加が影響し、営業損失を計上するに至った。経常段階では、不動産収入など営業外収益の増加で利益を確保した。

主力のブランドが健闘見せる

連結売上高は751億9,400万円(1.8%増)。主力ブランドの売上高総理利益率(粗利率)が低下した影響もあり、全社の粗利率も53.9%(0.4ポイント減)とやや低下した。販管費率は微減したが、粗利率の減少が影響し、営業損失を計上するに至った。なお、“のれん償却費”の4億800万円を除けば、2億2,200万円の黒字に転換する。

2019年2月期 第2四半期 ブランド別売上高(表2)

2019年2月期 第2四半期
ブランド別売上高(表2)

経常利益は7億1,300万円(7.0%減)の減益。営業外収益が増加したが、営業外費用も増加したため、ほぼ前年並みの水準となった。四半期損益は、前期に計上した「投資有価証券売却益」の7億8,500万円がなくなった影響もあり、3億6,200万円の損失となった(表1を参照)。

主なブランド別売上高では、稼ぎ頭の「ナノ・ユニバース」が114億5,300万円(7.3%増)と健闘したほか、「マーガレットハウエル」も70億200万円(0.8%増)と堅調な推移だった。「ナチュラルビューティーベーシック」は80億8,300万円(3.1%減)と苦戦した。ゴルフウエアの「パーリーゲイツ」は58億2,500万円(1.1%増)と健闘した。規模は小さいが、「ヒューマンウーマン」が24億5,600万円(3.0%増)と堅調に推移した(表2を参照)。

「EC」の売り上げが「百貨店」を上回る

期中の既存店ベースの売上高は前年同期比で99.8%とほぼ前年並みだった。期末の店舗数は、全社で1,178店(55増、106減)。国内は1,019店(54増、87減)、海外は159店(1増、19減)だった。

販路別の売上高では、主力の「非百貨店」(ファッションビル、駅ビル、路面店、アウトレット等)が367億900万円(1.4%減)とやや減収した。「百貨店」は123億3,100万円(14.3%減)と2ケタの減収となった。成長株が「EC(E-Commerce)」で、141億1,200万円(13.9%増)と2ケタの増収を達成し、「百貨店」チャネルの売上高を上回った。「海外」は72億3,000万円(67.6%増)と増収だった。

財務面は安定している。商品回転率が低下し、交差比率も下がっているが、流動性指標は軒並み良好な水準にある。通期の業績見通しに変更はない。連結売上高1,600億円(2.9%増)、営業利益32億円(47.5%増)、経常利益45億円(18.8%増)の計画だ。

(樋口尚平)

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