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主要上場アパレル関連メーカー5社、2019年2月期 第1四半期まとめ
減益傾向が色濃く、良品計画が増収・増益を達成

update: 2018/08/06

《財務分析レポート》

主要アパレル関連メーカー5社、 2019年2月期 第1四半期 財務数値一覧(表1)

主要アパレル関連メーカー5社、
2019年2月期 第1四半期
財務数値一覧(表1)

主要上場アパレル関連メーカー5社の2019年2月期第1四半期をまとめた。全般的に減益傾向が色濃く、4社が減益に至った。良品計画が増収・増益と健闘した。国内マーケットを主力にする企業が苦戦を強いられた形だ。良品計画は、非衣料商材も堅調な推移だった。

国内マーケット主体の企業が苦戦傾向に

取り上げる上場企業は、オンワードホールディングス、アダストリア、TSIホールディングス、レナウン、良品計画の5社。いずれも2019年2月期の第1四半期(3-5月)を対象にした。

オンワードホールディングスは、微減収・減益。オンワード樫山の主力ブランド「自由区」「ICB」「J.PRESS」などが健闘したが、「23区」「組曲」などが前年比を下回った。国内事業全体では減収となった。海外事業は増収を達成したが、減益に至った。

アダストリアは、減収・減益。単体において既存店ベースが92.8%と苦戦した。「ニコアンド」が健闘したが、総じて4-5月の推移が鈍かったという。「グローバルワーク」「ローリーズファーム」などは前年比を下回った。値引き販売の増加もマイナスの影響を及ぼしたようだ。海外事業は韓国・台湾の健闘もあり2ケタの増収を達成したが、営業損益は赤字である。

TSIホールディングスは、微増収・減益。主力ブランドの「ナノユニバース」「マーガレットハウエル」「パーリーゲイツ」などが健闘した。「ナチュラルビューティベーシック」「ローズバッド」などは前年比を下回った。販路別では、ECの売り上げが67億円(14.5%増)と2ケタの増収を達成した。

レナウンは、増収を達成したが、営業損失を計上するに至った。主力販路の百貨店流通が苦戦した。GMSやショッピングセンター、ECにおいては堅調な推移だったという。また、肌着・靴下を販売する連結子会社が健闘したこともあり、増収となった。

良品計画は増収・増益だった。利益面では2ケタの増益を達成した。個別では主力商材の1つである「アパレル」関連が、264億円(10.5%増)と2ケタの増収となった。メンズに加え、主力のレディスも109億円(12.6%増)と2ケタの増収だった。生活雑貨類も445億円(4.0%増)と健闘した。中でも、「ヘルス&ビューティ」が134億円(15.0%増)と好調に推移した。海外事業も好調で、全セグメントにおいて、2ケタの増収を達成した。

(樋口尚平)

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