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阪神梅田本店、Ⅰ期棟がオープン
強みの“食”を強化、ファッションは4階中心に新規テナント導入

update: 2018/06/04

《店頭レポート》

阪神梅田本店Ⅰ期棟の外観 (阪急うめだ本店側から撮影)

阪神梅田本店Ⅰ期棟の外観
(阪急うめだ本店側から撮影)

大阪・梅田の阪神梅田本店のⅠ期棟が6月1日、オープンした。2021年秋にⅡ期棟が完成し、グランドオープンを迎える計画だ。Ⅰ期棟では、強みの“食”関連売り場を重点強化したほか、ファッション関連では、百貨店への出店が少なかった新規テナントを導入している。

30-40代のOL・キャリア層を戦略顧客に設定

3階フロアの 「エミ ウェルネス クローゼット」

3階フロアの
「エミ ウェルネス クローゼット」

Ⅰ期棟の売り場面積は約2万7,000㎡。総投資額は530億円、初年度(2018年度)の売上高は420億円を計画する。南東側に広がるⅠ期棟は地下1階、地上9階の10層構造。北側の「テラス」と呼ぶ区画にはイベントスペースを設け、新しい商材や新規顧客の取り込みを狙った試みを実施する。

強みの食品関連売り場は、地階と1階部分で展開。旧店舗の地階部分を残して、生鮮3品や和洋菓子の売り場を確保した。従来、全体の売り上げに占める食品の比率は45%だったというが、Ⅱ期棟の完成時には50%以上にまで高めていく計画だ。

4階フロア。 一新されたパンツショップ

4階フロア。
一新されたパンツショップ


ファッション関連で特徴的な点は、前述の「テラス」の区画で展開する新しいショップや商品群。2-6階フロアがファッション・雑貨関連の売り場で、うち2-5階フロアがレディス関連品を扱う。6階はメンズ・ゴルフウエア関連のフロアだ。

レディス関連テナントで新しいショップは、3階の「エミ ウエルネス クローゼット」、4階の「ミラ オーウェン」「アバハウス ル ランディ」、5階の「パハリト by パスコ」など。3階は美容・健康関連を扱う「ウエルネス・スクエア」という一画を新たに設けた。前出の「エミ」もこの区画に出店している。

5階フロア。プライベートブランド 「色えんぴつ」コーナーも強化した

5階フロア。プライベートブランド
「色えんぴつ」コーナーも強化した


元々、ミセス層が強い同店だが、今回の建て替えを機に、30-40代のOL・キャリア層を戦略顧客に設定し、新規の顧客も取り込もうとしている。同グループで、ペデストリアンデッキで連絡する“目と鼻の先”にある阪急うめだ本店とは、「阪神は日常を、阪急は非日常=ラグジュアリーをベースにして、住み分けを図る」(松下直昭 阪神本店販売促進部 ゼネラルマネージャー)という。

小森栄司 取締役常務執行役員阪神百貨店本店長は、「Ⅰ期棟は、(2021年秋の)グランドオープンへ向けた助走のようなもの。Ⅱ期棟の完成でさらにMDを補完することになる」と説明する。アパレル関連では、新業態を導入した。“食”に関心の集まりがちな同店だが、ファッション関連売り場でも、興味深い取り組みが見られる。

(樋口尚平)

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