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ジーンズメイト、2018年3月期
引き続き、損失を計上

update: 2018/05/26

《財務分析レポート》

ジーンズメイト、2018年3月期 財務諸表(表1)

ジーンズメイト、2018年3月期
財務諸表(表1)

ジーンズメイトの2018年3月期(非連結)決算は、決算期の変更に伴い、13カ月の変則決算で、売上高は97億2,700万円となった。損益面では、前期に引き続き損失を計上した。販管費率が売上高総利益率(粗利率)を大きく上回る赤字の構造が続いている。

財務は安定、収益性改善の兆し

昨期末(2017年2月期)にフィットネス関連事業を手掛ける「RIZAPグループ」の連結子会社になった同社。それに伴い、決算期を2月期から3月期へ変更する途上のため、当期は13カ月の変則決算になっている。そのため、12カ月間の前期決算と純然たる比較ができない。参考に、前期(2017年2月期)の決算数値を併記した(表1参照)。

既存店ベースの売上高・客単価が前期比を上回った。全店舗ベースでは、下期において売上高・客単価が前年比を上回った。期中のプライベートブランドの売上比率が43%(5ポイント増)へ上昇した。

粗利率、販管費率、商品回転率などの決算数値に大きな変化はない。販管費率が粗利率を上回る慢性的な赤字構造が続いている。第4四半期(12-3月)だけを比較すると、営業損益が約2億3,100万円改善した。「JEANS MATE」のリ・ブランディングや店舗業態の選択と集中、MD見直しなどの構造改革の成果が表れたと分析している。

手元流動性資金が大きく減少した。その影響もあり、流動比率が低下している。自己資本比率も低下した。有利子負債は計上されておらず、財務状態は安定している。

通期の業績見通しは、売上高が92億円、営業利益が7,000万円、経常利益が8,000万円で、黒字転換を目指す。

(樋口尚平)

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