島精機製作所、島正博代表取締役会長
「旭日中綬章」受賞祝賀会を開催
update: 2018/03/13
《企業レポート》
島精機製作所の島正博代表取締役会長が昨年11月3日、「旭日中綬章」を受賞したことを受けて3月12日、地元・和歌山市内で祝賀会が開催された。島会長は受賞について、「当社の創立55周年に当たる年(2017年)に、旭日中綬章という“次の喜び”を運んでくれた1年になった」と感想を述べた。
「今後も、業界や地域への貢献に力を尽くしたい」
ニット生地を生産する“編機”を製造する島精機製作所は、島正博代表取締役会長が1962年2月、設立した企業。以来、全自動の手袋編み機をはじめ、横編機など新しいアパレル製造機器を開発してきた。1995年には、無縫製編みの「ホールガーメント®」を開発するなど、アパレル業界に新しい技術を提案してきた。
島会長は昨年6月、社長職を退き、副社長(当時)の島三博氏にその地位を譲っている。現在は代表取締役会長として、新社長の実務をサポートしている。
祝賀会では、代表世話人として仁坂吉伸和歌山県知事が挨拶し、「島会長を表す言葉が『EVER ONWARD』(エバー・オンワード=限りなき前進)。和歌山の発展のみならず、世界で活躍する企業にまで成長した」と祝辞を述べた。
子息であり、島精機製作所の現社長である島三博氏は、「“旭日中綬章”は皆様に支えられての受賞だと考えている。今年3月に81歳の誕生日を迎えたばかりの会長だが、今後も末永く頑張っていただきたい」とエールを送った。
島会長は、「旭日中綬章」の受賞について、「昨年(2017年)は当社の創立55周年に当たる年だったが、それに加えて、旭日中綬章という“次の喜び事”を運んでくれた記念の1年になった」と感謝の言葉を述べた。また、「今までの年月は、ひたすら走り続けた日々だった。気力は今なお、みなぎっている。今後も背筋を伸ばし、“商道”のど真ん中を歩き続け、業界や地域への貢献に力を尽くしたい」と今後の抱負を語った。
(樋口尚平)