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アダストリア、2018年2月期第2四半期 連結決算
新規事業の後押しもあり増収、経費増で減益に

update: 2017/10/03

《財務分析レポート》

アダストリア、2018年2月期 第2四半期 財務諸表(表1)

アダストリア、2018年2月期
第2四半期 財務諸表(表1)

アダストリアの2018年2月期第2四半期(3-8月)連結決算は、新規事業の後押しもあり増収したが、新規事業の立ち上げやセール品が増えた影響で減益に至った。「グローバルワーク」や「ニコアンド」など主力ブランドが健闘した。

ウェブ事業が2ケタ増

連結売上高は1,077億円(10.3%増)と2ケタの伸びだった。新規事業などの後押しもあった。一部のブランドで夏物セールが盛り上がらず、6-8月を中心に25億円の売り上げの未達が発生した。売上高総利益率(粗利率)は、在庫消化が進まずセール品が増加したことが影響した。利益面では、販管費が増加した影響で減少した。四半期利益は、投資有価証券の売却益を計上した影響で増益となった(表1を参照)。

期末の店舗数は、1,298店(71増、16減、改装30)。ブランド別では、主力の「グローバルワーク」が188億円(2.5%増)と堅調だった。「ニコアンド」は130億円(17.0%増)と2ケタ増だった。「スタディオクリップ」も124億円(12.7%増)と好調だった。「ローリーズファーム」は111億円(6.9%減)と苦戦した。新業態の「ベイフロー」は37億円(60.9%増)と成長時期にある(表2を参照)。

アダストリア、2018年2月期 第2四半期 ブランド別売上高(表2)

アダストリア、2018年2月期
第2四半期 ブランド別売上高(表2)

海外事業では、売上高が62億3,000万円(17.7%増、現地通貨ベース)。中国が8億9,500万円(5.8%増、同)、韓国が4億3,100万円(14.1%増)と健闘した。台湾は8億600万円(1.0%減)とほぼ横ばいだった。香港が29億8,200万円(8.6%減)と苦戦した。海外事業の営業損益は、8億6,500万円(前期は3億3,400万円の営業損失)の損失で、損失幅が拡大した。また、10月13日には、台湾へ「ニコアンド」ブランドを出店する。

ウェブ事業は、売上高が152億円(19.5%増)と好調な推移だった。国内売上に占める比率は15.7%(2.1ポイント増)に増加した。うち自社ECサイトが約8.2%を占めている。自社ECの会員数は約620万人(60万人増)に増加した。

今後、国内では生産体制のレベルアップに取り組む。有力工場との連携強化と集約をはじめ、素材の先行手配と備蓄、残反管理、生産キャパシティーの把握など、効率性向上を進める。

通期の業績見通しは、上期の値下げ率上昇の影響で、下方修正している。連結売上高は2,305億円(13.2%増)、営業利益は135億円(9.5%減)、経常利益は135億円(10.8%減)で、増収・減益を計画している。

(樋口尚平)

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