ハネクトーン 2017年秋冬展示会
インバウンド需要クイックオーダーに注目
update: 2017/07/12
国内縫製を強みにしたレディースユニフォームメーカー、オフィス・スクールネクタイメーカーのハネクトーン早川(株)の総合展示会が7/6(木)、7(金)に行われた。同社の新作の他、クイックオーダー、カスタムオーダーの事例や同社87年の歴史を誇るオフィスネクタイやスクールネクタイ・スカーフなどの作り方などを紹介するコーナー等を設け、ものづくりへのこだわりを伝える内容となっていた。
秋冬の新作は「ラッセルニット」シリーズだ。凹凸感があり、一見ニットの様に見えない高級感ある素材で、美しいシルエットになっているのが特徴。ニットであるため着た時に伸縮性があり、着心地の良さはもちろん、快適で動きやすくなっている。ジャケットは2パターン2色展開、ベストが1パターン2色展開、スカートが1パターン2色展開。ノーカラージャケットのデザインは着物の重ねを思わせる「和」を取り入れているのも特徴になっている。
得意分野にもなっている「クイックオーダー」でも「和」を取り入れたデザインを発注されることが増えているとのこと。「クイックオーダー」は同社の既成デザインをベースに素材や配色、付属部分などを変更することで企業オリジナルのユニフォームを作成するものだ。新作の「ラッセルニット」シリーズの場合はノーカラージャケットの衿や袖口に通常サテン地を使っているのを和柄の生地に変え、和のテーストに落とし込んだオリジナルユニフォームになっている。2020年の東京オリンピックに向け、インバウンド需要がユニフォーム業界でも高まってきているようだ。
ジャケットやベスト、スカート以外にも企業からの関心が高いのが「カットソー」だ。スーツの場合、インナーには布帛シャツを着用することが多いが、夏場や運動量が多いサービス業の場合、布帛シャツでは動きにくいことから、キチンと見えるカットソーが好評とのこと。中でもカットソーでありながらカフスが付いているデザインが人気で、ユーザーからは「長袖だけでなく、7分袖でも作って欲しい」との要望をもらっている。
現在はホテル、商業施設、カーディーラー、クリニックやエステサロンなど、サービス業を中心に、動きやすさと美しさを兼ね備えたユニフォームを企画提案。栃木県に自社工場、山形県に協力工場を持ち、100%国内縫製にこだわっているユニフォームメーカーだ。
(ファッションライター 苫米地香織)