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「2017 大阪ミシンショー」を開催
例年にない来場者数で賑わう

update: 2017/03/27

《展示会レポート》

島精機製作所。 「ホールガーメント®」を使用し 小ロット生産を意識した 提案も行った

島精機製作所。
「ホールガーメント®」を使用し
小ロット生産を意識した
提案も行った

49回目を迎えた「2017 大阪ミシンショー」(主催、大阪府ミシン商業協同組合)が3月24日・25日の2日間、インテックス大阪(大阪市住之江区南港北)を会場に開催された。70社を超える関連企業が出展し、初日は来場者数が3,500人を上回るなど、会場は賑わった。

テーマは「未来を創る! MADE in JAPAN」

テーマは前回に続き、「未来を創る! MADE in JAPAN」を掲げた。ミシンメーカーをはじめ、縫製用品やプレス・裁断機、CAD・CAM関連企業が出展した。

島精機製作所はCAD・CAMを全面に推し出した展示内容だが、工場に対してODM機能の提案にも力を入れている。同社のソフト・システムや技術により、オーダー品に代表される小ロットからの生産や人件費の削減など、生産現場における効率性や企画力が向上するという。主力は海外ビジネスの85%を占める横編機だが、アパレル関連メーカーの生産現場における機能や効率性の向上をフォローする提案にも、力を入れている。

ペガサスミシン製造。 “油汚れ防止”を意識した 「ドライヘッド」タイプ

ペガサスミシン製造。
“油汚れ防止”を意識した
「ドライヘッド」タイプ

ペガサスミシン製造は昨今のトレンドである“油汚れの防止”に注目した。ミシンで製品を縫う際、油で汚れるとロスにつながるため、油汚れ対策が課題になっていた。微量の給油で安定した回転数を維持する「バックタッカー」モデルがその1つ。“環縫い”ミシンで、縫い始めの“カラ環”を自動的に縫い目に引き込んで、ほつれを防止する。また、油が漏れやすい個所に“グリース”を使用した「ドライヘッド」タイプを新たに提案した。そのほか、カーシート用ミシンの新モデルも出品。環縫い型で、ボビンを使用しないため、生産性が向上する。

ブラザー工業。 本縫いの良き定番モデル 「S−7300A」

ブラザー工業。
本縫いの良き定番モデル
「S−7300A」


ブラザー工業は、本縫いの良き定番モデル「S-7300A」を提案した。安定した“縫い目”が特徴で、「生地の吸い込みが良い、針折れが減った」などの評価があるという。そのほか、昨今注目を集めている“自動化”ミシンでは、プログラムした縫い目を安定して再現する「BAS」シリーズも出品した。

JUKIは全自動モデルを提案

JUKIは全自動モデルを提案


JUKIでは、フルデジタルモデルの本縫いミシン「DDL-9000C」を提案した。アパレル系メーカーの生産現場に60-70%導入されている主力モデルの1つだ。ニット用ミシンでは、新モデル「MF-7913」シリーズを提案した。難しい生地向けで、上部の押さえがゴム製で生地を傷めにくい仕様になっている。そのほか、全自動の新モデル「AMS-224EN」シリーズから、カーシートやかばんなどに使用される全自動でボビンを交換する下糸自動供給装置が付いた機種も登場した。

ヤマトミシン製造のブース。

ヤマトミシン製造のブース。


ヤマトミシン製造では、ニット用のネジレがない裾引き扁平縫いミシンを新たに出品した。また、縫い終わりの糸を結んでカットし“ほつれ”を防止する偏平縫いミシンも提案した。そのほか、紳士・婦人服の重衣料向けで定評がある「KSMシリーズ」の新モデルも登場した。

(樋口尚平)

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