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企業レポート
東レ・オペロンテックス、
ジーンズ市場、メンズの開拓を強化

メンズの開拓も強化している 「ライクラ®ファイバー」 (写真はタグ)

メンズの開拓も強化している
「ライクラ®ファイバー」
(写真はタグ)

スパンデックス糸「ライクラ®ファイバー」を展開する東レ・オペロンテックス。アパレル用途のほか、資材向けにも提供されている。アパレルでは、インナーやレッグ、スポーツ、アウターなどに広く採用されている。カジュアルのシーンでは、トレンドの後押しもあり、ジーンズに使用されることも増えてきた。

2つの主力素材

同社ではジーンズ市場について、ここ数年は横ばい傾向だと分析しているが、ストレッチ素材を使った商材は確実に伸びていると見ている。特にレディス用のスキニージーンズがトレンドアイテムになった後押しもあり、ストレッチ性を持つ商材の市場シェアは80%に拡大しているという。“薄くて、よく伸びる素材”が求められているようだ。ポリエステルの撚糸や中空糸など、合繊系の素材を使用したデニム地が増えているという。

ジーンズ向け素材で現在、主力になっているのはポリウレタン(PU)弾性繊維の「T-127C」。色は白やクリアである。レギュラータイプの素材で、ジーンズのほかインナーやレッグなどにも使用されている。レディスの採用が定番化しているが、今後はメンズ商材におけるストレッチ需要の取り込みが強化ポイントだ。ストレッチ需要はレディスがけん引役になっているという。

2つ目の主力素材が2種類のポリエステル(PE)繊維を複合させた「T-400™」。厳密には、PTT(ポリトリメチレンテレフタレート)とPET(ポリエチレンテレフタレート)の2種類のポリマーを複合させてストレッチ性を得ている。PUに比べ軽量であること、PE系繊維を使用しているため薬品に強いといったメリットがある。前出の「T-127C」などに比べると、ストレッチ性は緩やかだ。デニム用途の需要は伸びているそうで、国内市場における伸び代はまだあると期待を寄せている。

切り口変えた新製品も開発中

デニム用の「ライクラ」では、複合素材の開発が強化ポイントの1つだ。また、スパンデックスでは、「T-127C」以外のタイプの開発──ソフトなストレッチを持つ「ライクラ」の開発も進めている。「T-127C」に比べると、柔らかく伸びてキックバックが強いタイプだ。また、“黒原着”の「T-400™」も強化素材。生地に深みが出るほか、カラーデニムの黒などでは“ムラ”が出にくくなる。

今後も「ライクラ」ブランドを活用し、拡販を推し進める。販売の基本は国内市場で、日本企画の商材がほとんどだという。日本限定の商材を海外へ販売する取り組みも進めている。国内は販売ロットがまとまりにくくなっていることもあり、取引先との話し合いの重要度がより高まってきた。百貨店など一部の小売店とタイアップし、知名度の向上も図っている。

(樋口尚平)

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