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財務分析レポート
ジーンズカジュアル小売店 2016年2月期まとめ
マックハウス──経費削減効果で微増収増益に
ジーンズメイト──店舗減、店頭不振で減収・損失を計上

update: 2016/10/11

2017年2月期 第2四半期 財務諸表(表1)

2017年2月期 第2四半期
財務諸表(表1)

ジーンズカジュアル小売店のマックハウス、およびジーンズメイトの2016年2月期決算。経費削減効果で増益を果たしたマックハウスと、売上不振で損失を計上したジーンズメイトで明暗が分かれた。2社の2015年度決算をまとめた。

マックハウス、カジュアルアイテムがけん引役に

マックハウスは、トップス類が苦戦したがボトムスが堅調だったほか、強化分野のビジカジなどのカテゴリーが健闘した。売上高総利益率(粗利率)は微減したが、販売管理費の削減効果により、増益を達成した。

実需品のインナーレッグウエアの強化、シューズの充実など、新しいアイテムが売り上げに貢献した。期末の店舗数は452店(9増、37減)。また既存の3店舗を改装し、新コンセプトショップ「マックハウス スーパーストア」を立ち上げた。店舗数は大幅に減少しているが、売上高は微増した。既存店ベースの売上高は4.9%増と健闘した。同じく客数は5.1%増と増加した。

財務面では、商品回転率が悪化した。粗利率の低下もあり、交差比率が減少している。その半面、流動性指標は引き続き安定している。有利子負債の計上もないため、バランスシート上の深刻な問題はないと言えるだろう。通期も微増収増益の計画だ。

ジーンズメイト、店舗のスクラップ&ビルドを推進中

2017年2月期 第2四半期 商品別売上高(表2)

2017年2月期 第2四半期
商品別売上高(表2)

一方、ジーンズメイトは苦しい決算になった。暖冬による冬物の不振、総店舗数が3店減った影響もあり、減収になった。販管費の削減が進まず利益を圧迫、損失を計上するに至った。

期末の店舗数は94店(5増、8減)。最も多い業態が「JEANS MATE」で72店。「ワケあり本舗」が10店で2番手に続く。プライベートブランドを扱う「Blue Standard」が6店。

財務面は比較的、安定している。粗利率および商品回転率の低下で交差比率が悪化したが、そのほかの指標は改善している数値も少なくない。売上高に比して、手元資金が潤沢なため、売上規模を拡大できる施策へ効果的に投資できるかどうかが、重要な課題だと考えられる。通期では増収、黒字回復を見込んでいるが、当期純利益は2億円の損失になる計画。

(樋口尚平)

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