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財務分析レポート
コックス、2017年2月期第2四半期 連結決算
減収、営業損失を計上
第2四半期(6-8月)は回復基調に

update: 2016/10/06

コックス、2017年2月期 第2四半期 財務諸表

コックス、2017年2月期
第2四半期 財務諸表

カジュアル衣料専門店、コックスの2017年2月期第2四半期連結決算は、第1四半期(3-5月)の苦戦が響いて減収、営業損失を計上した。第2四半期(6-8月)は回復基調にある。営業外収益として受取配当金が約1億円あることもあり、経常損益は黒字を確保した。災害などの特別損失を計上した影響で、四半期損益がマイナスになった。

基幹事業「ikka」が改善進む

同社は「MD・物流改革による売上総利益率(粗利率)の向上」を推し進めてきた。在庫修正が完了した5月のゴールデンウイークは前年比を上回った。しかし、第1四半期の苦戦が影響し、第2四半期トータルでは減収、粗利率もマイナスとなった(別表参照)。

6月以降は施策の効果が表れ、店頭売上も前年比を上回った。基幹事業の「ikka」も、売上高が第2四半期で99.2%とほぼ前年並みに戻った。新業態の「ikka LOUNGE」が15店(出3)と増えており、今後の強化ポイントの1つでもある。

下期は引き続き、「MD・物流改革による売上総利益率(粗利率)の向上」などによる収益性の向上に取り組む。具体的には、マークダウンを減らすと共に、端境期にも強い雑貨を継続的に強化する。衣料品は、気温の変化に影響されにくい商品の展開を増やす。

今後は好調なキッズの展開を増やし、「ikka」で3世代ファミリーを取り込む店舗の拡大を図る。また、Eコマースの売上拡大にも注力。前年比100.6%で、売上構成比率が4.3%まで高まった。新業態の出店と改装を増やして、収益力の向上を進める。

財務面では、効率性指標が軒並み改善した。商品回転率も0.2ポイント向上している。流動性指標も安定した数値だ。手元流動性資金が少ないものの、有利子負債は計上されておらず、当面の深刻な問題はないと考えられる。

通期の業績見通しは、連結売上高220億円(3.1%増)、営業利益3億円、経常利益4億6,000万円の増収増益を目指す。

(樋口尚平)

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