店頭レポート
エーアンドエス「agete」
関西初の直営路面店をオープン

update: 2016/08/29

⑴ 関西初出店の直営路面店
「agete 肥後橋」

アクセサリーメーカーのエーアンドエス（東京）が8月26日、大阪・肥後橋に「agete」（アガット）ブランドの関西初の直営路面店をオープンした。子供を持つ母親のチームが企画した新ライン「アニバーサリーコレクション」も初展開する。

欧州の古い教会をイメージした内観

「アガット　肥後橋」（大阪市西区土佐堀）は、大阪駅から徒歩十数分の場所にある。路面店は東京・青山と銀座、高松にあり、今回の肥後橋店で4店舗目。オフィス街の一角で、1930年に竣工した文化財指定を受けている建物の1階部分に出店した。

⑵ 古い教会をイメージした店内

ショップ面積は100㎡で、白とこげ茶を基調にした内装だ。既存店舗と同じデザインを踏襲している。1階はショップ部分で、地階はプレスルーム、スタッフルームとして活用する。商品構成は、新ライン「アニバーサリーコレクション」を含む16年秋冬シーズンの新作を取り揃える。一部、同店の限定アイテムもラインナップする。

「アニバーサリーコレクション」は4つのカテゴリーで構成する。「結婚記念」「ニューメモリアル」「誕生日」「ベビーシリーズ」の4つ。子を持つ母親の観点から、ファッションとしてのアクセサリーとは一線を画した“記念日”を切り口にしたアイテムを企画した。

同社は社員の90％が女性だという。結婚・出産後もこうした女性が仕事で成果を出せないかという目的で、トライアル的に今年4月からスタート。社内の4人の子供を持つ女性がチームを組み、新ライン「アニバーサリーコレクション」を考案した。企画から生産管理まで、一貫して担当した。

⑶ 新ライン「アニバーサリーコレクション」

同プロジェクトの小菅裕子 MTプロジェクト担当課長は、「コンセプト作りには苦労しなかった。母親なので、実体験があるため、顧客目線で考えることができた」と説明する。MTプロジェクトの「MT」は「マザーチーム」の略語である。

同ブランドの顧客層は20代後半から30代がメーンだが、40代の購入も多い。新ライン「アニバーサリーコレクション」の展開で、新しい市場や客層の開拓も期待している。

（樋口尚平）