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店頭レポート
アッシュ・ペー・フランス
「CONCENTO PARIS H.P.FRANCE 大阪店」が拡大リニューアル

update: 2016/05/09

増床リニューアルオープンした 「CONCENTO PARIS H.P.FRANCE 大阪店」

増床リニューアルオープンした
「CONCENTO PARIS H.P.FRANCE 大阪店」

アッシュ・ペー・フランスが手がけるセレクトショップ「CONCENTO PARIS H.P.FRANCE」(コンセント パリ アッシュ・ペー・フランス)の大阪店が4月27日、増床リニューアルオープンした。店舗面積が170㎡と同社最大規模のショップで、バイヤーを務める湯沢由貴子 CONCENTO事業部長が買い付けた商材で構成する。

90%を占めるインポート商材

「CONCENTO PARIS H.P.FRANCE 大阪店」。 メーンは雑貨、アクセサリー類

「CONCENTO PARIS H.P.FRANCE 大阪店」。
メーンは雑貨、アクセサリー類

増床リニューアルオープンした「CONCENTO PARIS H.P.FRANCE 大阪店」は、梅田の商業施設「ハービスPLAZA ENT」の地下2階にショップを構える。高感度ファッションブランドが集まる施設で、百貨店が集積する梅田商圏の中でも、個性的なコンセプトで住み分けを図っている。同業態は大阪店のほか、3月31日にグランドオープンした東京・銀座の「東急プラザ銀座」にも、150㎡の新店舗をオープンしている。

ショップのコンセプトは、「21世紀を明るくたくましく生きる大人の女性に向けたバイヤーショップ」。“CONCENTO”は“世界のクリエイターとお客様をつなぐ”という意味の造語だ。主要なターゲット層は10-70代の幅広い女性客で、全体の90%を占める。感性軸でセレクトしているため、年齢層の幅が広くなるようだ。また、ユニセックスで着用されるトレンドも後押しし、男性客の利用も少なくないという。

デザイナーの椅子などもラインナップする

デザイナーの椅子などもラインナップする

湯沢バイヤーがパリなどで買い付けたクリエイターの商材を中心に品揃えする。アパレルにこだわらず、雑貨類や椅子、文房具やはく製など、幅広いアイテムを取り揃えている。セレクトショップでもオリジナル商品が多い中、90%がインポート商材だ。常時、55ブランドを買い付けていて毎シーズン、「5-6の新しいブランドを導入している」(湯沢バイヤー)という。セレクトの基準は素材感、着心地、欧州らしい色=きれいで強いカラーを重視している。元々、アクセサリー類が強い同社のセレクトショップということもあり、60%が雑貨・アクセサリーが占めるアイテム比率だ。

顧客とのつながりを重視する

同店はセレクトショップの原点──顔の見える顧客とのつながりを重視することを地道に踏襲している。1年のおよそ3分の2をパリで過ごすという湯沢バイヤーが買い付けてきた商材を店頭に並べている。「その場で即断即決し、オーダーする」(湯沢バイヤー)というから、なかなか勇気のいる買い付けである。

インキュベーション機能も担う「プロモーションスペース」

インキュベーション機能も担う「プロモーションスペース」

湯沢バイヤーのファンも多いそうで、彼女の感性、世界観に共鳴している顧客も少なくなさそうだ。買い付けにおける彼女の真摯な姿勢が、顧客にも伝わっているようだ。「キーワードは“アナログ”。販売スタッフに対しても、商品の説明会を開いて、ブランドの世界観を理解してもらう。顧客へ伝えたい世界観をスタッフにも共有してもらうためだ」(湯沢バイヤー)。顧客とのつながりは密度が濃いため、店舗の滞留時間も長い。そのため、販売スタッフのスキル向上は重要なカギを握る。

同ショップでは「プロモーションスペース」も設けている。1カ月ごとに紹介するブランドを替えて、新しいクリエイターを紹介する目的がある。インキュベーション(ブランド支援)の目的も含んだショップだ。高感度ファッションを品揃えしていることもあり、市場規模も大きくなく、多店舗化できる業態ではない。次に流行するマスのトレンドを考察、提案する店舗と考えていいだろう。                                   

(樋口尚平)

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